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モタスポブログ

2016.07.31

Shots!──熱田カメラマンのドイツ、木&金曜日。ホンダへの質問と小松さんの本音。


モタスポブログ | Shots!──熱田カメラマンのドイツ、木&金曜日。ホンダへの質問と小松さんの本音。

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木曜日にピットで、我らが小松エンジニアと話しました。

いきなり……「熱田さん、いくつですか?」
え、52だと思うけど……
「疲れません?」
ま、まあね……。
「僕なんて、ヘロヘロですよ。よくやってますね。体力ありますよね?」

 
連戦は、きついよね。ところでハンガリーは、なんでポイント取れなかったの?
「僕が失敗しちゃったから……情けないし、チームに申し訳ないと思いますよ」
え! 小松さんでも、失敗しちゃうんだ?
「情けないと思うけど、疲れのせいにしてはいけないけれど、作戦ミスでした」
もし、うまくいったとしたら何位だったの?
「10位かな。本当に情けないなって思います」

 

いつもきっぱり、バッサリと本心で話してくれる小松エンジニア。いいですよね!

 

チーム内の感じは、どうなの?
「本当に、いい感じになってきてますよ。たとえばハンガリーの予選、どんどん路面の状況が変わっていくなか、こちらの指示どおり、本当に完璧な仕事をメカニックたちはやってくれたし、ドライバーもいい仕事をしてくれたと思います、もう少しでハミルトン選手を上回ってQ3に行けたのに、残念でしたけどね」

 

そう、ドライバーも頑張っている感じしますよね。グロージャン選手は予想どおりだけど、最近グティエレス選手が頑張ってるよね?
「そう、そうなんですよ。最初はやっぱり僕はグロージャン側の人間だと思っていて壁があったんだけど、そこをまず一所懸命話し合ったり、真剣に怒ったりして信頼関係を築けた結果だと思います。」

 
ドライバーの教育にかけては天下一品だね!
「やっぱり、ドライバーってメンタルの部分が大きいですよ。どんどんドライビングに集中してますもの。最近は特にね」

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今回は、うまくいくかな。期待してます!

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正直、ザウバーに乗っていたころのグティエレス選手は、見た目どおり線が細い感じで、速さも安定性もなかったので、あまり注目はしてなかったんですけど。最近はグロージャン選手と同じようなところを走ることも多くなってきました! 成長しているドライバー、ナンバー1かもしれません!

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そんなグティエレス選手のコクピットの中に、お守り発見。以前、ペレス選手のマシンにも似たようなのが貼ってありました。メキシコの風習なのかな?

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ベッテル選手、地元ドイツグランプリ仕様のヘルメットなのかな? つや消しが流行っているけれど、マシンもメットも僕は艶ありのが好きだな〜〜〜。だって、写真を撮るとき、つや消しだとピカッて光らないでしょ。ぬるっともしないし。だから、艶ありのがいいなぁ……。

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バトン選手の姉妹。まあ似ているといえば似ている……。

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なにを見つめ合っている? 似ているといえば似ている……。

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目が、いい感じですよ!

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アロンソ選手、最近好調ですから、機嫌が良いです。

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誕生日だったのね、35歳だって。若いな〜〜〜。まだまだ、これから!

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さて、夏休み前の「よしっ、長谷川さんに聞いてみよう!」第7回です。お名前は、敬称略で。僕からの質問も、まじってます。

 

フリー走行1回目にアロンソ選手と話をしていましたけれど、どんな内容だったのでしょうか。指で3つのことを話題にしていたようだったのですけれど?

「今のエンジンと次のエンジンと、その前のエンジンと、どうですか? という話をしていました」

アロンソ選手は、なんと言っていたのか。

「それは作戦に関わることなので申し上げられないです……」

でも、おふたりの表情からは、とてもポジティブな話のように思えたんですけれど。

「まあ、アップデートをどのようにしていこうかという話なので。基本的には明るい話ですからね!」

「あと、フェルナンドの誕生日だったので……35歳、若いねという話をしました。若くないよって返事でした(笑)」

 

F1の夏休み中、長谷川さんは何をしますか? 他のスタッフの方も休暇の過ごし方は様々だと思いますが、家族とゆっくり過ごしたり、旅行に出かけたりするんでしょうか。(三重県・ペンネーム:ゆーき)

「予定は全然決まってないですね(笑)。どこか、行きたいなと思ってますけれど……」

がっつり休めるんですか?

「いや、がっつりは休めないですね。前半は、たぶん会社に出ていると思いますが、基本は休めると思います」

 

だんだん日本グランプリが近づいてきて、どうしても鈴鹿に期待してしまいます。ずばり鈴鹿までに、さらなる戦闘力アップは期待できますか。また鈴鹿での目標をお聞かせください。(福島県・ペンネーム:サムロン)

「いつも申し上げているように、エンジンは常に開発をしています、鈴鹿までには次のアップデートを入れたいと思っています。ただ、それがいつかは、まだ決まっていません。そういう意味で鈴鹿に向かって戦闘力アップはする予定です」

最近の好調をグラフにすると、いい感じで上を向いているじゃないですか。そうするとトップ3の一角に入れるのかとか期待するわけです。

「いや〜、そこを目標にしますとは、なかなか言えないです。ハンガリーで見たようにトップ3はなかなか手ごわくて、その次の順位に安定して入れるというのが、いまの目標だと思うんですよね、トップ3の次のグループのトップを目標とする感じですね」

「ポイントを確実に取れるように性能アップしていきたいです」

 

アロンソ選手、バトン選手はグランプリの間、どんなホンダ車に乗ってるんでしょうか。それとも乗ってないのか…気になります。教えてください。(千葉県・ペンネーム:ヒコ)

「ホンダの各国の現地法人から借りることになっています。私は今回は、HRVを借りています」

では、ドライバーはどうでしょう?

「シビックTYPE Rだったり、CRVだったりします」

 

パワーユニットの技術で近い将来、市販車に応用されそうな技術はありますか。また、レギュレーションを好きに選べるならNA/ターボ、大排気量/小排気量どんなエンジン規定でF1を戦ってみたいですか。(愛知県・河合道雄)

「F1とまるで一緒かはわかりませんが、電動ターボという技術は使えますし、市販化もしてますからね。テクノロジーで、これをやりたいというのは特別ないですね。いまのレギュレーションで、なんとかいいものを作りたいと思っています」

「逆に一時期、直4にしようとかいう話がありましたけど、そうならなくてよかったと思います。ちゃんとF1らしいステータスでありたいと思っています」

あのう、もう何度も質問があったと思いますが、音というのは改善の方法はないのでしょうか?

「単純に音を出すという意味では、メルセデスが中心になって楽器のようなものを付けようという話はあります」

「僕自身は、いまの音が小さくて問題だとは思わないですね。でも観客席から聞くと小さいんですよね」

そうなんです……。どうしてもNAのときの、あの音が記憶に残っているので、なんとかならないかと思ってしまうわけです。

「音もエネルギーなので、それをターボで吸収することによって、より効率のいいエンジンにしているわけなので、僕自身は、あんまりわざわざ音を大きくしたいとは思ってないんです」

「音を大きくすることは、できます。それだけのエネルギーを外に出しなさいとしてしまえばいいんです。でも効率が悪くしてまで音を出すというのは、あまりいいことではないと思います……」

 

 

う〜〜〜ん。効率良いパワーユニットを作ろうと一所懸命、頑張っているわけだから、わざわざ非効率なものにはしたくはないですよね。でも個人的には、サーキットに足を運んでくれるお客さんには、やっぱりまずF1の特別な雰囲気を味わってほしいと思うんですよね。その雰囲気という要素の中で、音というのは大きなファクターであると思うんです。特別感が薄れちゃった、いまの音が人気の低迷につながっているとすれば一考の余地があるとは思うんですけれど。

場所にもよりますけれど、コースでセッションが始まるのを待っていて、はたと気づくのが目の前にマシンが来てからというのがあるくらい静かだったりするわけです。耳栓はいらなくなっちゃったしね……。

今度、そういう話を聞いてみようかな……。

ということで、これから夏休みになりますが、質問どしどし受け付けていますので、下記の要領で送ってくださいね! お待ちしています!

 

まずは、こちらの記事をご確認ください。
熱田カメラマンが直撃、ホンダF1についての質問を募集します

 

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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography


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