3月10~12日に北米フロリダで開催された、PWCピレリ・ワールドチャレンジの開幕戦で、シリーズデビューを飾った2台のアキュラNSX GT3がそれぞれ、レース1、レース2でトップ10フィニッシュを果たした。
インディカー開幕戦と併催され、セント・ピーターズバーグで行われたPWC開幕戦。リアル・タイム・レーシング(RTR)のNSX GT3勢は、デビュー戦特有の不運にも見舞われ、忍耐を要する展開を強いられた。
ライアン・エバーズレーのドライブする43号車は、木曜オープニングのセッションでクラッシュを喫すると、予選までにマシン修復が間に合わず。24台が並ぶ土曜のレース1にぶっつけ本番で挑むことに。
レース中には全体で7番手のタイムを記録するものの、マシンダメージが残る影響でレース残り6周の段階でマシンを止め、日曜のレース2に備える決断を下した。
土曜レース1ベストラップが予選グリッドに反映される日曜レース2では、昨日の鬱憤を晴らすかのような快走を披露し、グリッド位置よりわずかに順位を落としたものの、終盤を持ちこたえて9位フィニッシュを果たした。
「タフな初日から戻ってこれて良かったよ」と安堵の表情で語るエバースレー。
「僕らのマシンがロードコースで悪くないことは確認できていたけど、市街地のトラックではまだ煮詰めなければいけない部分もありそうだ」
「今週末の努力が今後に活きてくると思うし、何よりインディカーでセバスチャン・ブルデーとホンダエンジンが勝つ瞬間を見ることができてよかったよ(笑)」