今季2023年のカップシリーズで10勝を記録したトヨタ陣営は、引き続き来季も3大ナショナルシリーズすべてに参戦する唯一のマニュファクチャラーとなり、エクスフィニティ・シリーズにはGRスープラ、クラフツマン・トラック・シリーズにはタンドラTRDプロを投入。カップでは3度のタイトルと通算180勝、同エクスフィニティでは4冠と通算201勝、そしてクラフツマンでは実に9冠と228勝の積み重ねに、さらなる栄誉を付け加えることを目指す。
「NASCARにおけるトヨタの存在感の基盤は、レーストラック内外での継続的な改善への取り組みだ。当社のカムリXSEレースカーはその信念を強化し、まったく新しい量産型トヨタ・カムリの主要な設計特性を正確に反映している」と続けたのは、TRD U.S.A.社長のデビッド・ウィルソン。
「2024年シーズンに向け準備を進めるなかで、レースチームやパートナーと緊密に連携し、新設計のカムリXSEレースカーのパフォーマンスを最適化していく。栄光の『カムリ』のネームプレートのもとで周回をリードし、レースに勝利し、チャンピオンシップを争うという伝統を継続できるのが楽しみだ」
来季2024年2月4日にL.A.メモリアル・コロシアム内で開催される開幕エキシビション『クラッシュ・アット・ザ・コロシアム』で実戦デビューを飾るトヨタ・カムリXSEレースカーは、既報のとおり新たにトヨタ陣営に加入するエリック・ジョーンズとジョン-ハンター・ネメチェク所属のレガシー・モータークラブの追加により、従来のジョー・ギブス・レーシングの4名(デニー・ハムリン/マーティン・トゥルーエクスJr./クリストファー・ベル/タイ・ギブス)や23XIレーシングの面々(ダレル“バッバ”ウォレスJr./タイラー・レディック)を加えた総勢8台がグリッドに並ぶ。
こうしてベースモデルを更新したフォードとトヨタに対し、シボレーはカマロの生産終了が迫っているため車体を更新しないことを選択。同社は今後の競合車種とブランドを「まだ検討中」としている。