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海外レース他 ニュース

投稿日: 2024.03.27 07:10
更新日: 2024.03.27 02:26

バイロンがポール・トゥ・ウインで今季2勝目、小林可夢偉は“仇敵”の襲撃に沈む/NASCAR第6戦

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海外レース他 | バイロンがポール・トゥ・ウインで今季2勝目、小林可夢偉は“仇敵”の襲撃に沈む/NASCAR第6戦

 今季初のロードコース戦として豪華ゲストも話題を集めたNASCARカップシリーズ第6戦『エコーパーク・オートモーティブ・グランプリ』は、土曜のフリープラクティス(FP)から予選と最速タイムを記録し、セッション全制覇を成し遂げたウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が、早くも開幕戦デイトナに続く今季2勝目を達成。カップでのロードコース直近3戦中で2勝を挙げるなど“マイスター”と呼ぶべき強さを披露している。

 自身2度目のカップシリーズ出場を迎えた小林可夢偉(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)や、豪州王者として鳴り物入りで北米挑戦を続ける“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)の今季カップ初戦として、多くの話題を振り撒いたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の週末は、フェニックス・レースウェイでデビューした新しい空力パッケージを備えたNext-Gen規定モデルの初走行ということで、各チームには20分×2回、合計40分間のトラック走行時間が与えられた。

 このセッションが終わりに近づくにつれリーダーボードのトップに躍り出たバイロンは、続く予選でもそのスピードを維持。ラストアタックでスピンを喫したタイ・ギブス(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)や、タイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)の新型トヨタ艦隊を退け、キャリア通算13回目、COTAでは2度目のポールウイナーに輝いた。

 オープニングラップから“犬猿の仲”でもあるロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)を牽制してトップ5を伺った前戦勝者デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)や、その僚友クリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリXSE)らも加え、本格的な包囲網を築くトヨタ陣営に対し、決勝序盤から逃げを打ったポールシッターは、ここから本格的な対抗馬に浮上したベルに対しクリーンなマネジメントを見せる。

 一方、アンダーグリーンのピットサイクルによりそのままステージ1を制したベルも「明らかに彼の背後に近づいたら、追い抜くのは難しいだろう」と語り、ロードコースでのライバルの手強さに対し「ちょっとしたミスが必要だった。ウイリアム(・バイロン)はロードコースでは本当に本当に上手で、今日は大事な場面で完璧だった」と、相手の鉄壁さを称賛する。

自身2度目のカップシリーズ出場を迎えた小林可夢偉(23XI Racing/トヨタ・カムリXSE)
本格的な包囲網を築くトヨタ陣営に対し、決勝序盤から逃げを打ったウイリアム・バイロン(Hendrick Motorsports/シボレー・カマロ)
予選2列目3番手のタイラー・レディック(23XI Racing/トヨタ・カムリXSE)は、最終的に5位となった
首位攻防を展開し10周のリードラップも刻んだロス・チャスティン(Trackhouse Racing Team/シボレー・カマロ)

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