昨年シリーズ創設がアナウンスされ、年初にイギリス・バーミンガムで開催されたオートスポーツ・インターナショナル・ショーでマシンを含めた概要が発表された電気自動車GT選手権『エレクトリックGTチャンピオンシップ』。その最初のシーズンとなる暫定カレンダーが発表され、11月下旬にフランス・ポールリカールで初めてのレースを開催することが明らかになった。
シリーズに組み込まれたのは欧州を中心とした全9戦。フランスでの開幕戦は11月25~26日の週末であることが発表されたが、実際に日付が判明しているのはその1戦のみ。
ダブルヘッダーが予定されているこの週末が2017年内唯一のイベントとなり、残りの7戦と18年1月に入れられた開催地未確定の1戦は、ともにFIAの承認待ちとなっている。
開催国の候補はポルトガル、イタリア、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス、スペインが予定されており、いずれも日程・サーキット地とも明らかにされていない。
ただし、イギリスのシルバーストンと、ドイツ・ニュブルクリンクは過去にエレクトリック・カテゴリーの招致に前向きな姿勢を見せ、主催者として名乗りを上げるべくE-GTシリーズ運営側と議論を交わしたとされている。
このウインターリーグ制となる11月開幕のスケジュールは、当初の予測より大幅に遅れたものだと言われているが、その要因は選手権を戦うマシンとして新規に開発中の『テスラ・モデルS P100D(Ver.2.0)』の製作に時間を要するためだと考えられる。
これまでハインツ-ハラルド・フレンツェンやカルン・チャンドックなど、数名のドライバーがシリーズ向けマシンのテストを行ってきたが、直近のイタリア・バレルンガでもフォーミュラEドライバーのルーカス・ディ・グラッシがドライブ。しかし、この際のマシンも開発初期のプロトタイプとなる『テスラ・モデルS P85D(Ver.1)』となっていた。
■『エレクトリック・グランプリ』のフォーマットも
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