2013年の14人を抜いて史上最多の15人がトップを走り、35回ものリードチェンジがあった史上稀に見るエキサイティングなレースを琢磨は制した。対するカストロネベスはこれで3回目の2位。史上最多の4勝目にあと一歩のところで届かなかった彼は、嬉しくない歴代最多タイ(2位3回)に並んでしまった。
「インディ500で勝つというのは本当に大きな意味があること。これまでにいろいろありましたが、今日勝てたことがとにかく嬉しい。もちろん、2012年に最終ラップのパスができずにアクシデントとなった経験があるからこそ、やり損ねたことを今日成し遂げた印象はあります」と琢磨は語った。
「今日はリスタートが下手だったけど、タイヤの持ちがとても良いマシンになっていた。それが勝因だと思います。そういうマシンを作り上げることをエンジニアのギャレット・マザーセッドとはずっと話をしてきました。その通りのマシンになっていました」
予選4位に続いて、優勝=決勝1位も歴代の日本人ドライバーの最上位となる。これまでの決勝のベストリザルトは2003年の高木虎之介の5位だった。
敗れたカストロネベスは、「クルーたちの素晴らしい仕事に喝采を送りたい。史上最悪の予選結果だった19位からトップまで上り詰めた。リスタートでのペナルティを受けたのに、そこからアクシデントを潜り抜け、トップを奪った」
「4勝目まであと一歩だった。全力で戦ったよ。アウトから仕掛けた最後の勝負、あれで前に出られなかった後は、もう逃げられてしまった」と語った。
世界の注目と期待を集めていたアロンソは、「ゴールできなかったのは本当に残念。トップも走ったし、多くのオーバーテイクをしたし、本当に素晴らしい経験になった。ありがとうインディカー。ありがとうインディアナポリス。そしてファンの皆さんにもありがとうと言いたい」とコメントした。