フォーミュラEの併催レースとして2017年内の開幕が予定されている『ロボレース』は6月中にも2台目の無人運転レースカー“ロボカー”を製作し、デモンストレーションレース実施に向けた作業を行う方針だ。
ロボカーは5月20日に行われたパリePrixで、一般のファンの前でデモランを披露。しかし、この際は1台のみの走行でレーシングスピードでの走行はしていない。
これまでロボレース開催に向けては、ジネッタのLMP3マシンであるG57に電動パワートレインや自動運転コンポーネントを組み込んだ開発車両“Devbot”による開発が進められており、安全対策としてドライバーが乗り込んだ状態で自動運転のテストなども行われてきた。
ロボレースでチーフテクノロジーオフィサーを務めるブリン・バルカムによれば、同社は「さまざまなことに挑戦している」といい、6月中に2台目のロボカーを製作する予定だという。
なお、ロボレース開幕戦の開催時期については「ロボレースで行われるコンペティションを、どのレベルで定義するかによる」としている。
「これまでのレースと同じように、グリッド上に10台のマシンを並べてレースをしても、レースは数珠つなぎのまま進行するだろう。ラップタイムにほとんど差は生まれないはずだからね」
「短期的、中長期的なものも含めて、あらゆるレースフォーマットを模索している。まだなにも決まってはいないが、一般道で直面する渋滞のような要素を取り入れたいとは思っている」
「自動運転の技術を競うためには、人工知能(AI)などの限界を押し上げる必要がある。普通のレースで争うパワートレインやシャシー、エアロダイナミクス、タイヤなどではなくね」
「AIがどう状況を認識し、考え、行動するかを競うべきなんだ」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています