こう語った万璃音はレース1の後に行われた予選2回目、ライバルたちが2セット目の新品タイヤでアタックするなか、1セット目のアタックで4番手タイムを記録。
2セット目を投入したセッション後半では勢いを維持できなかったものの、ベストタイムは12番手、セカンドベストが11番手と過去最高のグリッドを確保した。
しかし、決勝レース2/レース3では、どちらもスタートでポジションダウン。レース3では、コースアウトしたマシンが目の前でコース復帰し、急ブレーキを余儀なくされる間に後続にオーバーテイクされる不運もあり、どちらも15位でフィニッシュ。入賞はならなかった。
「予選2回目は1セット目の新品タイヤで4番手でした。2セット目の新品タイヤを履くと同時に、フロントのダウンフォースをより強くするか? とエンジニアに尋ねられたのですが、クルマの感触が良かったので変えませんでした。そうしたらアンダーステアが強くて……」
「あそこは大事にいきすぎました。僅差でシングル・グリッドを逃したのは悔しいですね」
「イタリアF4時代は得意だったスタートが、ヨーロピアンF3ではまだコツをつかめずにいます。決勝レース2と3は入賞が射程圏内のグリッドだったので15位は残念ですが、予選2回目に手応えを得られる結果を残せたのは収穫でした」
佐藤万璃音が挑むヨーロピアンF3の第5ラウンドは6月30~7月2日、ドイツ・ノリスリンクで行われる。
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