VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第6戦が、ノーザンテリトリーの州都ダーウィンにあるヒドゥン・バレー・レースウェイで開催され、ニッサン・モータースポーツのエース、リック・ケリーのアルティマが今季初のポールポジションを獲得した。しかし、レースでは不運なトラブルにより、まさかのクラッシュ。最終的にDJRチーム・ペンスキーのファビアン・クルサードと、スコット・マクローリンの好調フォード・ファルコンFG-X勢が勝利を分け合った。
数々のアクシデントが多発する荒れた展開となったレース1、その最初の犠牲者はポールシッターのニッサン・アルティマだった。
スタートから快調にリードを奪い、ピットウインドウが開くまであとわずかとなった18周目、リック・ケリーのアルティマは突如スロットルが全開でスタックするトラブルに見舞われターン11でクラッシュ。これでセーフティカー(SC)が導入される事態となる。
そのリスタート後、首位に立ったのは2016年の王者、レッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)の”SVG”こと、シェーン-ヴァン・ギズバーゲンのホールデン・コモドアVF。
しかし、昨季王者もタフなレースを強いられ、リードラップを重ねながらピットインの直前にまさかのパンクを喫し大幅にタイムを失ったばかりか、終盤にはウィルソンセキュリティ・レーシングのベテラン、ガース・タンダーやジェイソン・ブライト(フォード・ファルコンFG-X)のマシンとも絡み、戦列を去ることとなった。
そのタンダーはSVG以外のドライバーとも接触、スピンの起点となる大暴れ。プロドライブ・レーシング・オーストラリアのマーク・ウィンターボトム(フォード・ファルコンFG-X)や、エレバス・モータースポーツのデイル・ウッド(ホールデン・コモドアVF)らを道連れに、立て続けにアクシデントを誘発した。