アメリカ時間の9月12日、インディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨は、最終戦を前にサンフランシスコのAT＆Tパークスタジアムを訪れ、メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツvsロサンジェルス・ドジャース戦を観戦した。
この日はインディカー最終戦ソノマのプロモーションデイで、日中はサンフランシスコの日系メディアの取材応対をした後、夕方からスタジアムを訪れた。
ホームのジャイアンツに招かれる形でスタジアム入りした琢磨は、試合前の練習から観戦しジャイアンツ、ドジャース、それぞれの関係者と歓談。
ジャイアンツはクルマに興味があるというマット・ケイン投手らが琢磨の元を訪れてインディ500のチャンピオンリングを見たり、レーシングドライバーのフィジカルな面を聞いて驚いたりもしていた。
ジャイアンツはCEOのローレンス・ベアー氏が観戦中の琢磨の席をわざわざ訪問して対応するなどの歓迎ぶり。試合中2回の裏には琢磨がジャンボスクリーンに大写しになり、インディ500チャンピオンとして場内に紹介され、琢磨もそれに応えるように立ち上がって挨拶していた。
一方、ビジターのドジャースは前田健太投手がベンチで琢磨と談笑。初顔合わせであったものの、互いにアメリカで活躍するトップアスリートだけにすぐに打ち解けた様子で、フィジカルなトレーニングの話やアメリカでの生活ぶり、クルマの話などにもおよんで語り合っていた。
琢磨は「こんなに歓迎されてうれしいですね。機会をくれたジャイアンツ、ドジャース、メジャーリーグの皆さんに感謝します。やはりアメリカで活躍する日本人アスリートの人たちは僕も励みになりますし、応援したいですね。また機会があれば観戦しに来たいと思います」とコメント。
琢磨がグランドに現れるとメジャーの日本人記者にも対応し、観戦席ではジャイアンツファンがひっきりなしに訪れて、琢磨に写真やサインをねだっていた。さすがにインディ500チャンピオンの称号は伊達ではないようだ。
週末のソノマは今シーズンの最終戦。琢磨にも素晴らしい2017年を良い結果で終えて欲しいものだ。
