DTMドイツツーリングカー選手権の2018年シーズン暫定カレンダーが発表され、8月の夏場に海外連戦を編成。イギリスのブランズハッチ、イタリアのミサノが新たにシリーズに加わることで、オランダやオーストリアなどと合わせてドイツ国外ラウンドが増加する形となった。
DTMのオーガナイザーを務めるITR e.VがFIAに提出した2018年シーズンカレンダーのドラフト版には、8月初旬の11~12日の週末にイギリス・ケント州のブランズハッチでの開催が記載されており、シリーズは2013年以来の英国上陸を果たすことがわかった。
このブランズハッチ以外にも、候補地としてドニントンパークの名が挙がっていたというが、ITRはサーキット設備の面でブランズハッチを優先し、2003~06年まで使用したショートバージョンの“インディ・サーキット”ではなく、グランプリコースとなるフルレイアウトを使用する予定のようだ。
また、もうひとつのドイツ国外ラウンドとして新たに追加されたイタリア戦は、ブランズハッチに続く8月25~26日のスロットに入り、イギリスから連戦での開催。
このイタリア戦も2010年のアドリア戦以来7年ぶりの開催で、これで2018年のDTMシリーズは都合6カ国にまたがっての開催となり、ITR e.V代表のゲルハルト・ベルガーがかねてから発言していたように「ドイツ国外でのカレンダーを増やしたい」という希望通りのスケジューリングとなった。
ちなみに、FIAの世界選手権としてツーリングカー・シリーズ最高峰の位置付けとなっていたWTCC世界ツーリングカー選手権が、TCRインターナショナルとの統合でFIAワールドカップ格式にリデザインされたこともあり、こちらも噂されている『FIAクラス1世界選手権』の実現に向けた布石とも取れるカレンダーとなっている。