モンスターエナジーNASCARカップは2月18日、2018年シーズンの開幕戦となる第1戦デイトナ500が行われ、オースティン・ディロン(シボレー・カマロZL1)が優勝した。
NASCARシリーズ全36戦の開幕戦であり、“グレート・アメリカン・レース”の愛称で親しまれるデイトナ500。2018年大会はシボレーが新型カマロZL1を投入する初戦となったほか、ダニカ・パトリックにとっては最後のNASCARとなった。
クラッシュによる延長を含め207周で争われた決勝レースは、参加した40台のうち10名がリードラップを刻んだほか、3度の大クラッシュ、8度のイエローコーションが出される荒れた展開となった。
チェイス・エリオット(シボレー・カマロZL1)やブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)、エリック・ジョーンズ(トヨタ・カムリ)、2017年のデイトナ500ウイナーのカート・ブッシュ(フォード・フュージョン)といった強豪がレース中盤に姿を消すなか、レースはアリック・アルミローラ(フォード・フュージョン)を先頭にファイナルラップへ。
トップのアルミローラは後方から迫るディロンからポジションを守ろうと、バックストレートでブロックラインを取る。
その後も、オーバーテイクの隙を伺うディロンを執拗にブロックしたアルミローラだったが、ターン3への進入直前でマシンのバンパー同士がわずかに接触。アルミローラはバランスを崩してスピンし、そのままウォールの餌食になってしまった。
これで前が開けたディロンはそのままチェッカー。これがデビュー戦となったカマロZL1に初勝利をもたらした。またカーナンバー3がデイトナ500を制したのは1998年のデイル・アーンハート以来、20年ぶりのこととなる。