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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.03.12 11:34

インディ開幕戦:ルーキーの手からこぼれた勝利をブルデーが掴む。琢磨は追突され12位に

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海外レース他 | インディ開幕戦:ルーキーの手からこぼれた勝利をブルデーが掴む。琢磨は追突され12位に

 インディカー・シリーズ開幕戦がセント・ピーターズバーグで開催。11日に決勝レースが行われ、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング)が2年連続でオープニングレースを制した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は、追突されたのが響き12位となった。

 シリーズに出場する自動車メーカーにとっても、各チームにとっても経済的負担が大きくなってしまった空力対決には2017年で終止符が打たれた。インディカーの陣頭指揮でユニバーサルエアロキットと呼ばれる全車共通のエアロパッケージが開発され、それが2018年シーズンからは使われることになった。

 ベースシャシーは元々全員同じ。エンジンはホンダとシボレーの2メーカーが2012年から開発競争を続けてきており、もう何年も彼らの実力は拮抗したまま。そんな状況で迎えられた2018年のインディカー・シリーズは一体どのような戦いにになるのだろうか? フロリダ州のストリートコースで開催された開幕戦ファイアストンGP・オブ・セント・ピーターズバーグでひとつの答えが出た。

 それは、シリーズやファンが期待した通り、昨年まで以上の実力伯仲状態が作り出されたということだ。エンジン性能にほとんど差はなく、歴史あるチームから新興勢力までの実力差も新エアロの導入で縮められた。新しいマシンはベテランとルーキーのドライビングやセッティングにおける差も小さくさせていた。

 曇りがちだった金曜と土曜、雨交じりのコンディションで争われた予選でポールポジションを獲得したのは、ルーキーのロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だった。

 ドイツのDTMというプロフェッショナルシリーズで経験を積んで来た彼は、ハーフウエットの難しいコンディションでインディカーをもっとも巧みに操作し、予選最速の座を勝ち取った。

 予選2番手こそ2014年チャンピオンのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が手にしたが、3、4番手にはマテウス・レイスト(AJフォイト・レーシング)とジョーダン・キング(エド・カーペンター・レーシング)というルーキーが食い込み、グリッド2列目までにルーキー3人が陣取った。予選5、6番手はベテランの佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が手に入れた。

開幕戦に登場したルーキー7人

 ルーキーたちはレースでも変わらぬ速さを見せるのか、大きな注目が集まった。タイヤのマネジメント、燃費をセーブしつつラップタイムを落とさない走り、ピット・ストップ、リスタート……とルーキーには身につけるべき要素が多い。

 しかし、今年のルーキーたちはそのほとんどがレースでも驚くべき順応ぶりを見せた。特にウィケンスは素晴らしく、スタートからトップ争いに残り続け、レースが終盤になってもトップを保っていた。

開幕戦スタート

 しかし、結果を見ると最終的にトップ10でフィニッシュできたルーキーはいなかった。ウィケンスは勝利目前までいったが、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)にゴール前3周のリスタートでヒットされてクラッシュ、リタイアの憂き目を見た。

■最後のリスタートを悔やむルーキー


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