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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.05.23 09:49
更新日: 2018.05.23 09:51

インディ500で引退のダニカは7番グリッド獲得「結構緊張していたからホッとしている」

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海外レース他 | インディ500で引退のダニカは7番グリッド獲得「結構緊張していたからホッとしている」

 インディカー・シリーズで2005年からの7シーズンを戦い、2008年にツインリンクもてぎで女性として初めてのインディカー優勝を記録したダニカ・パトリック。彼女は2012年からストックカーに転向していたが、昨年の最終戦で引退を発表。

 ファンに感謝の気持ちを伝えるためにNASCARデイトナ500とインディ500、両シリーズ最大のレースに出場してヘルメットを脱ぐことを決定した。

 誰が名付けたか、彼女の引退興行2レースは“ダニカ・ダブル”と呼ばれるようになった。2月に行われたデイトナ500に彼女は昨年まで所属していた強豪チームからではなく、新興チームから出場。予選28位/決勝35位と少々悔しい内容とリザルトでストックカーに別れを告げた。

 あれから2カ月半、ついにダニカにとってキャリア最後のレース、インディ500を走る時がやってきた。一昨年は第100回目の開催、2017年はF1チャンピオンのフェルナンド・アロンソが参戦、そして今年はダニカがエントリー。

 インディアナポリス・モータースピードウェイはチケットやグッズが売れるだろうと大歓迎だが、「6年間もインディーカーに乗っていない彼女が、シリーズでも最速の部類に入るレース=インディー500に出てまともに走れるのか?」という疑問は当然湧く。彼女自身にも不安はあったに違いない。

 しかし、ダニカには「やれる!」と自信を持っていいだけの実績がある。デビューイヤーが予選、決勝とも4位。女性初のリードラップを記録して一躍スターダムへ躍り出た。

 あの年はどのサーキットに行ってもダニカフィーバーが凄かった。インディ2年目は10番手/8位。3年目は8番手/8位。4年目が5番手/アクシデントで22位。

 5年目は10番手スタートから自己ベストとなる3位。その後も23番手/6位、25番手/10位と7回の出場でトップ3が1回、トップ5が2回、トップ10は6回。予選もトップ5が2回、シングル3回で、トップ10入りが5回もあった。

 オーバルレースで活躍するには、いいマシンに乗るのが早道。ダニカはチーム選定の的確さで成功を掴んで来た。今回もその能力は見事発揮された。チップ・ガナッシ・レーシングにも話を持ちかけた彼女だったが、最終的にはエド・カーペンター・レーシング(ECR)に受け入れられた。

「私が自分でエドに電話して、どれだけ走りたいかを訴えた。それを彼は理解してくれた。私は良いクルマが欲しかった」と彼女はECR入りについて話した。

インディに戻ってきたダニカ・パトリック

 そしてプラクティスがスタート。今年のインディ500ではカーペンターたちの使うシボレーエンジンがホンダエンジンに対してパワーのアドバンテージを持っていると判明した。

 インディ500制覇だけを目標にインディカーのキャリアを続けてきていると言っていいカーペンターは、新型エアロをまとうこととなった今年のマシンでもセッティングを見事にチューニングし、ポールポジションを獲得。ダニカも予選7番手という素晴らしいリザルトを手に入れた。

緊張していたと語る予選アテンプト


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