今年の12月から開幕するフォーミュラEの2018/19シーズン5に向け、元F1ドライバーのフェリペ・マッサを起用するヴェンチュリ・フォーミュラEチームは、新たなチーム代表として元ウイリアムズF1でリザーブドライバーも務めたスージー・ウォルフを起用すると発表した。
マッサのF1キャリアでも最後のチームとなったウイリアムズF1でテスト兼開発ドライバーを務め、DTMドイツ・ツーリングカー選手権にもレギュラー参戦した経歴を持つウォルフは、このモナコに拠点を置くチームのシェアホルダーとして、新たな役職に就任することとなった。
2015年限りでレーシングドライバーとしてのキャリアを終えたウォルフは、現在メルセデスAMGフォーミュラ1チームの代表を務め、当時はHWAの取締役でもあったトト・ウォルフと結婚。2016年には女性のモータースポーツ参入を促す活動をメインとする“Dare to be Different”という名の団体を設立している。
今回、そのウォルフがヴェンチュリのチーム代表に就任するにあたり、彼女が同社の株式を取得することも合わせてアナウンスされている。
「私が2015年にプロフェッショナルのレーシングドライバーのキャリアを終えると決めたとき、それ以降もステアリングを握る以外の形で、このコンペティティブなモーターレーシングの世界で何らかのチャレンジは続けていきたいと考えていたの」と、ウォルフ。
「たとえドライビングを止めたとしても、人間が本来持っている強い闘争本能を消すことは不可能だわ。その強い欲求と決意は、私の中でまだ明らかに燃え続けているの」
「それでも、新たな挑戦の方向性を決めることには慎重になったし、ここまでかなりの時間を掛けて考えてきた。そしてついに、完璧な次のステップを発見したのよ」