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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.07.10 17:43
更新日: 2018.07.10 17:44

豪州SC:シリーズの顔、大ベテランのラウンズが引退を表明。今後は「ル・マンにも挑戦したい」

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海外レース他 | 豪州SC:シリーズの顔、大ベテランのラウンズが引退を表明。今後は「ル・マンにも挑戦したい」

 オーストラリア伝統のツーリングカー選手権、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーで長年に渡る活躍を演じ、6度のバサースト1000勝利を記録しているクレイグ・ラウンズが、2018年シーズン限りでフルタイムの参戦を終え、第一線から退くと発表した。

 VASC第8戦タウンスビル400の金曜会見で、今季限りでレギュラードライバーの座を降りると発表した大ベテランは、その席上で感謝の言葉を述べるとともに、これまでレーシングドライバーとして第一線で活躍できた要因を、以下のように明かした。

「私はいつも、レースを戦い続ける上でふたつの重要な要素があると言い続けてきた。それは自分が何を愛しているかを知ること、そして良い時も悪い時も、それを続けるだけのモチベーションが自分にあるかを知ること。そのどちらも、今の私に存在し続けているし、何も変わってはいないのが正直なところだ」とラウンズ。

「しかし同時に、フルタイムのシーズンを終える瞬間まで強力なリザルトを残せるドライバーであり続けたいとも思っていた。(優勝を飾っている)今季がまさにそのタイミングであり、チームとの相談の上で、レギュラー参戦は今季限りとの決断に至ったんだ」

 VASCのトップチームとして現在はホールデンのワークス活動を担うトリプルエイト・レースエンジニアリングに所属し、ここまで13シーズンを戦ってきたラウンズは、この2018年シーズンに向けチームのエントリー名に自らの名を冠した“オートバーン・ラウンズ・レーシング”を立ち上げ戦ってきた。

 この発表に同席したトリプルエイトのチームマネージャーを務めるローランド・デーンは、引退の決断を惜しみながらも「将来的にチームと彼がともに働く機会を持ち続けられれば、うれしい」と、今後に向け新たな役割での活躍にも期待を込めた。

「(今季最終戦となる)ニューキャッスルの日曜、フルタイムのドライバーとして最後のレースに向かうクレイグを見たら、我々はとても感情的になるだろうね」と語ったデーン。

「でも彼が来季に向けチームに留まり、我々とともに戦ってくれればこんなに幸せなことはない。彼はこのチームの歴史の大部分を占め、今日のトリプルエイトの成功を作り上げた立役者だからね」

 そのデーンの期待どおり、3度のシリーズチャンピオンと6度のバサースト1000勝利、通算100勝以上を数えるラウンズの去就は、本人いわく「完全にオープンエア」となるが、まずはセカンドドライバー登録で争われる年間3~4戦の長距離イベント“エンデューロ・カップ”のドライバーとして、チームのレギュラーである現王者ジェイミー・ウインカップ、または2016年王者のSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンとのペアで、2019年シーズンも引き続きワークスカーをドライブする機会があるものと考えられている。

2018年シーズンに向けては、自らの名を冠した”オートバーン・ラウンズ・レーシング”での参戦となっていた
会見にはトリプルエイト代表のローランド・デーン(左)も同席し、これまでの労をねぎらった
今季のタスマニア・スーパースプリントのレース2では優勝も飾っていた


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