フォーミュラEの公式テストが行なわれているイギリス・ドニントンパークで、FEテスト2日目の終了後に、人工知能(AI)が操る自律走行型レースカー『ロボレース』向けのテスト車両が初めて公の場に姿を現し、テスト走行を行った。
電動パワートレーンとAIを含めた自動運転コンポーネントを組み込んだのは、ジネッタのLMP3マシンであるG57。
本番に向けてすでにデザインが発表されているドイツ人デザイナーのダニエル・サイモンが手がけた近未来的フォルムではなかったものの、『DevBot』と名付けられたこのプロトタイプは、エンジニアを1名搭乗させた状態でアウトラップを走行。そのままフライングラップに突入し、コース全周をレーシングスピードで走り抜けた後、スタート/フィニッシュライン上に停車した。
さらにDevBotはもう1周ずつ、2回のレーシングランを見せたのち、エンジニアをピットストレートで降ろすために停車。公式テストで多くの関係者や観客が見守る中、無事に走行を披露した。
今回のテスト成功で、プログラムがドライバーにとってかわり、ほぼ1周を自律走行できることを示したが「コースの安全手順に従うように」という申立てを受けて、最終コーナー出口で”意図的に停車”するようプログラミングされていたという。
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