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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.10.02 05:36
更新日: 2018.10.01 17:57

ストックカーブラジル第9戦:王者ダニエル・セラが連続2位。元F1ドライバーのバリチェロが3位表彰台

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海外レース他 | ストックカーブラジル第9戦:王者ダニエル・セラが連続2位。元F1ドライバーのバリチェロが3位表彰台

 続くレース2は先のレースでのトップ10リバースグリッドとなり、レース1で10位となったフェリペ・ラピーニャ(カバレロ・コントゥフレックス)がリバースポール発進の予定も、出走を取りやめたことで代わってシェルVパワー・レーシングの2台、元F1ドライバーのリカルド・ゾンタ、そしてアッティラ・アブレウが揃って先頭へ。

 しかし直後には4番グリッドから好発進を見せたネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)がアブレウをパスしてゾンタとの間に割って入ると、オープニングラップの全周にわたって攻防を繰り広げた2台は、アブレウがふたたびポジションを取り戻し、シェルVパワーのワン・ツー体制を維持してコントロールラインを通過していく。

 続く4周目には4番手から前方のピケJr.を狙っていたディ・グラッシがクリーンなオーバーテイクで前に出て3番手へ。そして7周目には1コーナーでコントロールを失った女性ドライバー、ビア・フィゲレイド(イピランガ・レーシング)のマシンが、前方でターンインを開始していたカサグランデを巻き込んでクラッシュするアクシデントが発生し、このヒート最初のSCが導入される。

 リスタートでもリードを維持したゾンタに対し、2番手アブレウは背後からのプレッシャーを受けることになり、ディ・グラッシ、ピケJr.、そしてセラの3台から執拗なアタックを受ける。すると12周目にはパック後方から王者セラが仕掛け、SNSファン投票で上位6名に送られる『Fun Push』と呼ばれるオーバーテイクボタンを使用し、ピケJr.を仕留めて4番手に上がってくる。

 その動きを見ながらトップバッターでピットへ飛び込んだ首位のゾンタだったが、2周後に後を追ったチームメイトが逆転のアンダーカットに成功し、アブレウがゾンタの前でコースへと復帰。一方3番手を走行中だったディ・グラッシは、ピットレーンでこちらもF1経験者のアントニオ・ピッツォニア(プラティ-ドナドッツィ・レーシング)と接触し、大幅なタイムロスを喫してしまう。

 終盤に向け2番手争いが激化する様相を呈したレースは、ゾンタの背後から王者セラ、そしてF1最多出走記録を保持する“鉄人”バリチェロが迫り、三つどもえのバトルに発展する。そこで最初に仕掛けたのは王者セラで、最後の『Fun Push』を使用して1コーナーのアウトからゾンタに並びかけるも、前に出ることはならず。

 そのままファイナルラップに突入した3台は、1コーナーでふたたびサイド・バイ・サイドのバトルになると、セラ&バリチェロのチームプレーともいうべきコンビネーションで後続2台がそろってオーバーテイクに成功し、シェルVパワーは最後の最後でワン・ツー体制が崩壊。

 アヴレウが前年度に続いてヴェロチッタのレース2優勝を挙げ、王者セラは無得点に終わった前ラウンドを挽回する週末2ヒート連続2位表彰台を確保。そして2014年シリーズ王者の元跳ね馬ドライバー、バリチェロが久々の表彰台を確保することとなった。

 続くSCB第10戦は今季2度目の開催となるロンドリーナで10月20~21日の週末に開催。ブラジル南部パラナ州北部にある、アウトドローモ・インテルナシオナル・アイルトン・セナでの勝負となる。

R2はリバースポールが空き、シェルVパワー勢が優位なポジションからの勝負となった
元F1経験者に囲まれてレースを戦ったアッティラ・アブレウは、第8戦に続く今季3勝目となった
R1でSCの要因となったラファエル鈴木はR2でも挽回ならず、周回遅れの21位に
連続2位のダニエル・セラは、依然として選手権リーダーの座を維持している


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