これで労せずしてポジションを得たのはティックフォード・レーシングのチャズ・モスタート/ジェームス・モファット組(フォード・ファルコンFG-X)となり、36周目には首位に浮上。
一方のRBRA2台はレースを通じて後方に沈み、ウインカップは14位、SVGは10位まで挽回するのが精一杯に。
代わって気を吐いたのが、同じトリプルエイトのサテライトとして走るオートバーン・ラウンズ・レーシングのクレイグ・ラウンズ/スティーブ・リチャーズ組(ホールデン・コモドアZB)で、今季のバサースト1000ウイニング・ペアは21番手スタートながらレース終盤には2番手争いを展開。
燃費を考えて3番手に留まるか、それとも前を行く2番手のウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド、ジェームス・コートニー(ホールデン・コモドアZB)に仕掛けるかを無線で確認したラウンズは、背後からエレバス・モータースポーツのデビッド・レイノルズ(ホールデン・コモドアZB)が迫ってきたことを受けオーバーテイクを決意。残り5周となった1コーナーのビーチサイド・シケインで華麗にインを差し、見事に2位を射止めた。
これで102周のレースはモスタート、ラウンズ、コートニーの順でチェッカーとなり、ティックフォードのモスタートは前年度ゴールドコースト以来の約1年ぶりの勝利で大会を連覇。4位にレイノルズ、5位にマクローリンのオーダーとなり、シリーズ争いではマクローリンが再びSVGを逆転しポイントリーダーに返り咲いた。
明けた日曜のレース2は、ポールスタートのレイノルズ組と前日勝者のモスタート組が激しい攻防を展開するも、サーファーズ・パラダイス上空に強烈な風雨を伴った超大型ストームが襲来する。
雷鳴が鳴り響くなか37周目に赤旗中断となり、雨が弱まった間にSC先導ラップを試みるもコンディションが回復せずふたたびストップ。レース距離50%を超えていないため、このラウンドをノーコンテストとすることが決まり、これにより2018年の“エンデューロ・カップ”タイトルは、1戦を残してクレイグ・ラウンズ/スティーブ・リチャーズ組(ホールデン・コモドアZB)が獲得している。