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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.11.30 06:13
更新日: 2018.11.29 19:18

豪州SC最終戦:スコット・マクローリン初戴冠、SVGは痛恨のペナルティに泣く

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海外レース他 | 豪州SC最終戦:スコット・マクローリン初戴冠、SVGは痛恨のペナルティに泣く

 11月24~25日に2018年シーズン最終戦を迎えたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーは、DJRチーム・ペンスキーのスコット・マクローリン(フォード・ファルコンFG-X)が選手権ライバルとなったSVGこと、レッドブル・レーシング・オーストラリア(RBRA)のシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(ホールデン・コモドアZB)を振り切り悲願の初タイトルを獲得。一方のSVGは勝利を飾りながらも、まさかのピット給油作業ペナルティで後方に沈むなど、その裁定に禍根を残す結末となった。

 タイトルの行方は二転三転、文字どおりの“シーソーゲーム”となった最終戦ニューキャッスル500は、土曜のレース1から王者候補の一騎打ちという密度の高いタイトル決定戦となった。

 名門ペンスキーとRBRAのトリプルエイト・レースエンジニアリングが予選からがっぷり四つの直接対決構図となった争いは、2016年以来の王座奪還を期すSVGがニューキャッスル市街地コースを攻略し、意地のポールポジションを獲得。

 フロントロウにチームメイトで現王者のジェイミー・ウインカップ(ホールデン・コモドアZB)、セカンドロウにマクローリン、ファビアン・クルサード(フォード・ファルコンFG-X)のシェルVパワー勢が並び、ともにチャンピオン獲得に向け総力戦の舞台が整った。

 注目のスタートでは4台そろってまずまずのダッシュを決めたものの、現チャンピオンがチームメイトに先行し、ウインカップ、SVG、マクローリンのオーダーで1コーナーへ突入。するとわずか数ラップでSVGを仕留めたマクローリンが、首位ウインカップの背後でプレッシャーを掛け、初王座獲得に向け勝利への執念を燃やす走りをみせる。

 すると混乱に次ぐ混乱に見舞われたレースは最初のピットストップ後にその口火が切られ、首位ウインカップ、4番手クルサードが同時作業となったアウトラップで2台は接触。ターン11でクルサードのマシンにヒットしながら強引にインをこじ開けたウインカップがサイド・バイ・サイドでコーナーをクリアするも、続くターン12でアウト側に立たされた2017年チャンピオンはウォールに押しやられタイヤバリアにスタック。

 これでマクローリンの援護射撃を完遂したかにみえたクルサードだったが、レース中盤の42周目には1コーナーでウインカップの逆襲に遭いリヤエンドを失うクラッシュを喫すると、直後を走行していたニック・パーカット(ホールデン・コモドアZB)、ティム・ブランシャード(ホールデン・コモドアZB)がフォードのマシンに突っ込み、セーフティカー(SC)導入の引き金に。

 レース再開後はピット作業タイミングを上手くはかったマクローリンが首位に浮上し、SVGはさらなる燃料補給のため2度目のピットを敢行し6番手までドロップ。しかしここから怒涛のチャージを見せた王座獲得経験を持つタイトルコンテンダーは、ファイナルラップを目前にしてマクローリンの背後まで這い上がることに成功し、最後の勝負へと挑んでいく。

最終戦でのタイトル獲得に向け、一騎打ちの構図で臨んだ2016年王者シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(左)とスコット・マクローリン
タイトル候補の直接対決をアシストすべく、チームメイトらもドッグファイトを展開
最終ラップの燃料切れでスローダウンのマクローリンをかわしたSVGが勝利かと思われたが……
2回目のピットストップの際に、燃料給油中のジャッキダウンを取られ痛恨のペナルティ


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