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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.12.17 15:45
更新日: 2019.03.21 16:32

DTM:ブノワ・トレルイエも参加。3メーカーが揃う“最後の”ルーキーテスト実施

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海外レース他 | DTM:ブノワ・トレルイエも参加。3メーカーが揃う“最後の”ルーキーテスト実施

 スペインのヘレスで12月10~12日に開催されたDTMドイツツーリングカー選手権の合同ヤングドライバーテストに、アウディ、BMW、そして2018年シーズン限りで活動を終えるメルセデスが参加。3メーカーが一堂に会する最後のテストに、総勢22名のドライバーが集まった。

 DTMを主宰するITR.e.vが設けたヤングドライバーテストに向け、BMWモータースポーツは4名のルーキーを招聘。その若手たちはティモ・グロックが2018年シーズンで使用した2018年型BMW M4 DTMをシェア。さらに2019年に向け新開発の直列4気筒直噴ターボを搭載した新クラス1規定開発車両の都合2台をトラックに持ち込んだ。

 ルーキーシーズンを過ごしたフィリップ・エンゲを基準ドライバーとして、交代でステアリングを握ったミケル・ジェンセン、ニック・イエロリー、シェルドン・ファン・デル・リンデ、そしてニッキー・キャッツバーグの4名は、初体験のクラス1車両に対し「高速コーナーのダウンフォースが異次元」「カーボンブレーキのストッピングパワーが驚異的」「これまで慣れ親しんできたツーリングカーとは何もかもが異なる」と、その性能に驚きのコメントを残した。

「同じBMWでもM8 GTEやM6 GT3とは何もかもが違っていて、とくにコーナーではとてつもなく速いスピードを維持できることに驚いた」と語るのは、WEC世界耐久選手権でワークスカーをドライブし、2019年はWTCR世界ツーリングカー・カップにも参戦するキャッツバーグ。

「ダウンフォースレベルがとてつもなく高い領域にあり、ブレーキングに慣れるまで少し時間が必要なほどだった。このBMW M4 DTMは本当に印象的なマシンで、先輩たちからは『ドライブすると本当にクールなマシンだ』とは聞いていたけど、その想像をはるかに超えた期待以上のクルマだったよ」

 その一方で、2019年型モデルの開発プログラムを粛々と進め、とくに新エンジンのクーリングや補機類の機能確認のプログラムを進めたマルコ・ウィットマン、ブルーノ・シュペングラーの両レギュラーも、大きなトラブルなくマイレージを重ねて収穫の多いテストになったと満足げな表情をみせた。

「今回のテストにおける僕たちの仕事は新車開発を進めることで、その焦点はターボエンジンにあった。このエンジンをよりよく理解し、距離を重ねるごとにファインチューンを重ねる必要があったからね」と説明したウィットマン。

「エンジニア、チーム、そして僕たちドライバーには新シーズンを前に数多くの課題と仕事が積み上がっている。つまりこの忙しさこそ、DTMが完全に新しい時代に踏み出すことを象徴している、と言っていいね」

2019年型の直列4気筒直噴ターボを搭載した新クラス1規定モデルもテストを実施
ニッキー・キャッツバーグらは2018年型モデルを使用してクラス1車両初体験となった
出番を終えたルーキーも、2019年型直噴ターボのテストをコースサイドで見守った


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