STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権に参戦し、2018年にはSTCC史上初の女性勝者となったミカエラ-アーリン・コチュリンスキーが、PWRレーシング・セアト・ディーラーチームとの契約延長を発表。2019年もセアト・クプラTCRで3年目のTCR規定シリーズを戦うことが決まった。
昨季は2017年王者ロバート・ダールグレンをエースに、チーム代表のダニエル・ハグロフ、ルーキーのフィリップ・モーリン、そしてコチュリンスキーの4台体制を敷いたPWRレーシングは、“エキゾースト・ゲート”と呼ばれた違法排気管使用問題で嫌疑が掛けられるなどの難局も乗り越え、シーズンを通じて所属ドライバー全員が勝利を挙げる活躍を演じてきた。
そのカールスクーガで発生した騒動の最中で表彰台の頂上を経験したコチュリンスキーは、STCCの歴史に史上初の女性ウイナーとして名を刻むとともに、ドライバーズランキング10位で2年目のTCR規定カテゴリーのシーズンを終えていた。
「またこうして3年目のシーズンを戦えることにとても興奮している。あの初勝利とチームの雰囲気が、私のレーシングスピリットにまた新たな火を灯してくれたと感じているの。PWR、クプラ・レーシング、そしてパートナーからの信頼をとても光栄に思う」とコチュリンスキー。
「ADAC GTアカデミーやその他のカテゴリー時代も含め、昨季は私のキャリアの中でベストシーズンのひとつだったと言っていいわ。彼らのEVツーリングカー開発プロジェクトにも全力を注ぐつもりだし、STCCの新たなシーズンも心から楽しみにしている」
2014年のエマ・キミライネンを皮切りに、PWRレーシングは毎シーズン積極的に女性ドライバーの起用を続けてきた。代表のハグロフと共同創業者のピーター”ポーカー”ウォーレンバーグによれば、それはチームにとって欠かせない要素なのだという。
「まずは、ミカエラが我々とともに2019年のSTCCシーズンを戦ってくれることを、とても光栄に思う」と続けたハグロフ。