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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.02.20 15:51
更新日: 2019.03.13 20:37

TOYOTA GAZOO Racing 2019年NASCAR第1戦デイトナ500 レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing 2019年NASCAR第1戦デイトナ500 レースレポート

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第1戦 NextEra Energy Resources 250
開催日:2月15日

クラッシュ多発のサバイバル戦をオースティン・ヒルが制す

NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES 第1戦 NextEra Energy Resources 250
NASCAR GANDER OUTDOORS TRUCK SERIES
第1戦 NextEra Energy Resources 250

 NASCARガンダー・アウトドアズ・トラック・シリーズ第1戦NextEra Energy Resources 250が2月15日(金)にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されました。
 
 今季よりタイトルスポンサーが変わってシリーズ名称も変更となったトラック・シリーズ。年間23戦と他カテゴリーに比べればやや少ないものの、ダートコースを含むなどバラエティに富んだコースや、ベテランと若手が毎回繰り広げるバトルで人気も高く、カップ・シリーズのエリック・ジョーンズ、エクスフィニティ・シリーズのクリストファー・ベルなど、トラック・シリーズで活躍しステップアップしたドライバーも多いカテゴリーです。
 
 このシリーズにはカップ・シリーズのチャンピオンでもあるカイル・ブッシュが自らのチームを立ち上げて若手ドライバーを育成。今大会は、トッド・ギリランド、クリスチャン・イクス、ハリソン・バートンと18歳の若手3名を起用。同シリーズでは18歳未満は1周1.25マイル以上のレースには出場できないため、3人ともに初のデイトナレースとなりました。
 
 予選では、シリーズ5戦目の出場となるイクスがキャリア初となるポールポジションを獲得。ベテランのデイビッド・ギリランドが2番手、息子のトッド・ギリランドが3番手、バートンが4番手とトヨタ・タンドラがスターティンググリッドの2列目までを占める好調さを見せました。

 15日(金)、空は完全に闇に覆われた午後7時43分、2.5マイルオーバルを20周、20周、60周の3ステージ合計100周(250マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタート。2周目にいきなりデイビッド・ギリランドがパンクに見舞われピットへ。ほぼ同じタイミングで、デイビッド・ギリランドのチームから今大会トラック・シリーズにデビューした21歳の女性ドライバー、ナタリー・デッカーもパンクを喫し、オイルラインを痛めたか車両から出火。レースを終えることとなってしまいました。
 
 昨年、日本人オーナーとして初めてトラック・シリーズでチャンピオンを獲得した服部茂章のチームは、今季ドライバーをオースティン・ヒルへ変更。ヒルは10番手スタートから好走を見せ、ステージ1をトヨタ勢最上位の2位でフィニッシュ。イクスが3位。トッド・ギリランドが10位でポイント獲得を果たしました。
 
 ステージ1、ステージ2は20周と、給油の必要ない周回のためにさまざまなピット戦略が採られ、デイビッド・ギリランドが4位。トッド・ギリランドが8位、ハリソン・バートンが9位。

 ステージ3序盤はデイビッド・ギリランドとトッド・ギリランドの親子対決が上位で見られましたが、54周目に12台が絡む“ビッグ・ワン”が発生。イクスが巻き込まれ、ここでレースを終えることとなってしまいました。

 一方、ピット戦略でステージ2は下位に沈んだもののステージ3を2位で再スタートしたヒルは、ステージ3で首位争いを展開。残り10周というところで、トップ5圏内につけていたバートンとトッド・ギリランドが周回遅れをかわそうとして接触、ともにバランスを崩して壁に激しくクラッシュ。こちらも上位を走りながら戦列を去ることとなってしまいました。
 
 その後も終盤、クラッシュが多発。レースは延長されての“オーバータイム”2周決戦となりましたが、1度目は10台、2度目の3台が絡む多重クラッシュと大荒れの展開に。

 最後は僅か9台しか残らないサバイバル戦となりましたが、度重なるクラッシュを間一髪でかわし、最後まで走り切ったヒルが見事にトップチェッカー。ヒル自身にとってもキャリア初の勝利を飾りました。

 次戦第2戦は2月23日(土)にアトランタ・モーター・スピードウェイで開催されます。

ドライバー オースティン・ヒル

「デイトナで勝てるなんて、想像したこともありませんでした。これまでもデイトナである程度良い走りはしてきましたが、望んだ結果にはつながりませんでした」

「最後は燃料残量が心配でしたが、こうしてビクトリーレーンに立つことができて本当に最高です。ハットリ・レーシングとともにこのようなシーズンスタートを切れてうれしいですし、今季はさらに多くの好結果が狙えると思っています」

トヨタ・タンドラでの初レースでキャリア初勝利を挙げたオースティン・ヒル
トヨタ・タンドラでの初レースでキャリア初勝利を挙げたオースティン・ヒル


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