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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.03.03 19:19
更新日: 2019.03.04 10:58

「S字はずっと滑っていました(笑)」佐藤琢磨がインディ500優勝マシン×雨用タイヤでデモラン【モースポフェストピックス後編】

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海外レース他 | 「S字はずっと滑っていました(笑)」佐藤琢磨がインディ500優勝マシン×雨用タイヤでデモラン【モースポフェストピックス後編】

 3月2~3日、鈴鹿サーキットでホンダ、トヨタ、モビリティランドの3社による共催イベント『モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~』が開催された。両日ともに大勢のファンが詰め掛けたが、豪華イベントやサプライズでの盛り上がりをトピックスでお届けする。

■スバルとトヨタのラリーカー共演でマキネンが大暴れ

 2018年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、総合62位/SP3Tクラス優勝という結果を残したスバル/STIの山内英輝と、TOYOTA GAZOO Racingの蒲生尚弥が登場。これまでのニュルでの戦いを振り返った。

 その後は井口卓人と新井敏弘も登場し、SUBARU勢によるトークショーに。ラリーカーの同乗体験について聞かれた井口は、「新井さんの隣には乗りたくありません(笑)」と発言して会場を沸かせた。

 2019年シーズンについては、新井は2週間後に控えた新城ラリーへの意気込みを語り、「ファンの皆さんにも楽しんでいただければと思います」とコメント。井口は「スタンドを見ても、SUBARUの帽子をかぶった方が多いようですね。ニュルもスーパーGTも頑張ります」と語り、山内は「ニュルのクラス2連覇を目指して頑張ります」と述べた。

スバルのスバルWRX STI、BRZ R&D SPORT、インプレッサWRC98
スバルのスバルWRX STI、BRZ R&D SPORT、インプレッサWRC98
スバル・インプレッサWRC98とヤリスWRCのコラボレーション
スバル・インプレッサWRC98とヤリスWRCのコラボレーション

 トークショー後にはデモランが行われ、新井は土曜日に引き続きスバル・インプレッサWRC98を、井口がSUBARU BRZ R&D SPORTを、そして山内がスバルWRX STIをドライブ。新井はデモランの最後にヤリスWRCをドライブするトミ・マキネンとこのモースポフェスで2度目の共演を果たした。 

ヤリスWRCをドライブするトミ・マキネン
ヤリスWRCをドライブするトミ・マキネン

 ヤリスWRCを降りたマキネンは、この週末にフィンランドでラリーに出場しているトヨタの育成ドライバー、勝田貴元についても「できるだけ早く世界で戦うことができるように育成しようとしています」とコメント。最後には、2019年はチームタイトル、ドライバータイトル、コ・ドライバータイトルという3つのタイトル獲得を狙っていると締めくくった。

■雨のデモレースでスーパーGT車両が接戦。ギリギリ逃げ切り1号車勝利

 スーパーGT 世界に誇るハイコンペティションシリーズは、走行前に伊沢拓也(ARTA)、大嶋和也(LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S)、中山雄一(LEXUS TEAM SARD)、高星明誠(NDDP RACING with B-MAX)によるトークショーが行われ、2019年シーズンに向けた意気込みを語った。

 その後は8分間のウォームアップ走行を行い、ローリングスタートでデモレースがスタート。ただKONDO RACINGの24号車がGT500クラスの隊列に追いつけないままのスタートとなってしまった。

TEAM KUNIMITSUの1号車RAYBRIG NSX-GTとTEAM IMPULの12号車カルソニックIMPUL GT-Rの争い
TEAM KUNIMITSUの1号車RAYBRIG NSX-GTとTEAM IMPULの12号車カルソニックIMPUL GT-Rの争い
GT300クラスはModulo KENWOOD NSX GT3が勝利
GT300クラスはModulo KENWOOD NSX GT3が勝利

 ウエットコンディションでのデモレースは、TEAM KUNIMITSUの1号車RAYBRIG NSX-GTとTEAM IMPULの12号車カルソニックIMPUL GT-Rが首位争いを繰り広げ、最後はわずかの差で1号車がトップでチェッカーを受けた。GT300クラスも接戦だったが、Modulo Drago CORSEの34号車Modulo KENWOOD NSX GT3が制した。

■雨のなかインディカー走らせた琢磨、走行のために当時の「エンジニアからマッピングを取り寄せた」

 日本人で初めてインディ500を制した佐藤琢磨は、前日と同様にインディ500で優勝したマシンに当時のエンジンを積んで走行。しかし、3日は雨で路面がぬれていたためレインタイヤを履いての走行となった。

スーパースピードウェイパッケージでレインタイヤは史上初
スーパースピードウェイパッケージでレインタイヤは史上初

 スーパースピードウェイパッケージのインディカーマシンでウエットタイヤを履くのはこれが初となる琢磨は、鈴鹿サーキット・レーシング・スクールのフォーミュラカーに乗ってステージに登場する。

 走行前には「4速でもホイールスピンしそう」とコメントした琢磨。そのデモランではホイールスピンさせながら走り出す。

 最終コーナーの立ち上がりではリヤを滑らせながら加速し、ファンにインディカーのサウンドを届けた。ホームストレートでは、ウエットコンディションでもドーナツターンを決め、ステージに戻るとインディ500で優勝したときのガッツポーズを披露した。

水しぶきをあげインディカーを走行する佐藤琢磨
水しぶきをあげインディカーを走行する佐藤琢磨

 走行を終えた琢磨は、雨のなかインディカーを走らせた裏話を披露。2日目の走行のためにセッティングのマッピングを取り寄せたという。

鈴鹿でインディカーを走らせた佐藤琢磨
鈴鹿でインディカーを走らせた佐藤琢磨

「(雨のなかの走行は)本当にドキドキでした。スタートはホイールスピンしましたし、S字ではずっと滑っていました(笑)。温度が低くてエンジンがオーバーブーストしたので3回くらいマッピングで調整しました。2周目はよくなってきて、タイヤも暖まってきたのでストレートは全開で行きました」

「昨日走った時にマッピングが合っていなくて、2017年にインディ500で勝った時のエンジニアからマッピングを取り寄せて入れたけど、気候が違ったから合わなかったんですよ。それができるのも現役のマシンならではですし、楽しかったです」

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