セント・ピーターズバーグ市街地コースで開幕戦を迎えた2019年のインディカー・シリーズ。10日に行われた決勝レースは、予選2番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が勝利した。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、予選20番手から巻き返すも75周目にマシントラブルでリタイアとなった。
NTTインディカー・シリーズは今年もフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕。好天の下で24台のインディカーは予選、決勝ともに激しい戦いを繰り広げた。
予選でポールポジションを獲得したのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。チームメイトのジョセフ・ニューガーデンが出していたトップタイムを最後のアタックラップで破り、0.0976秒の僅差で今年最初のPP獲得を果たした。
PP獲得回数歴代2位の彼は、キャリア55個目のPPで、マリオ・アンドレッティによるインディカー最多PP=67回にまた一歩近づいた。
ニューガーデンが予選2番手となって開幕戦はチーム・ペンスキー、そしてシボレー・エンジンによる1-2という予選結果となった。
そして、予選3、4番手にはチップ・ガナッシ・レーシングのルーキー、フェリックス・ローゼンクヴィストとス5度の王者コット・ディクソン。
予選5、6番手はアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイとアレクサンダー・ロッシ。三強チームがグリッド上位3列に綺麗に2台ずつを並べることになった。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はQ1のグループ2で5番手につけるタイムを記録したが、ベストを出した次のラップのターン4でのブレーキングでバランスを崩してランオフエリアへ。
これでイエローフラッグを出したためにペナルティを科せられ、予選順位は20番手となった。予選直前のプラクティス3でトップと0.0067秒差の3番手につけるラップを記録していた通り、今年のセント・ピーターズバーグでの彼は非常に順調にマシン作りを進めることができていたのだが……。