2019年からルノーF1チームに移籍し、ワークスチームのエースとして心機一転を図るダニエル・リカルドが、その開幕戦オーストラリアGPを目前に控えた現地水曜に「人生初体験」となるツーリングカードライブを経験。地元の人気シリーズ、VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーのニッサン・アルティマをドライブしたのに加え、その前週にはイギリスでルノー・メガーヌR.S.TCRのステアリングを握るなど、ツーリングカー三昧となった。
ルノー・ニッサン・アライアンスのもとで各モータースポーツ・カテゴリーを支援するカストロール主催のアクティビティとして、水曜にオーストラリア・メルボルン近郊のカルダー・パーク・レースウェイを訪れたリカルドは、2019年からプライベーターとしてVASCに参戦するケリー・レーシングのリック・ケリーと、その愛機であるニッサン・アルティマL33に初対面。
ともにアルバートパークでのF1開幕戦、そしてVASC第2戦のメルボルン400を前に、ケリーがリカルドをアルティマのドライバーズシートに誘い、助手席からの“即席ドライビングレッスン”を開講して母国出身のF1ドライバーにスーパーカー初体験の機会をプレゼントした。
リカルドはレッドブル・レーシングF1チームに所属した2016年にも、同じく彼らのサポートするレッドブル・レーシング・オーストラリアの所有するショーカー、2013年型ホールデン・サンドマンを経験しているが、こちらは撮影用に直線主体で数ラップのデモラン程度に終わっており「今回が初の本格的ドライブ」と語ったリカルドは、その最新世代スーパーカー最大のハイライトとして「大排気量自然吸気のV8サウンド」を挙げた。
「このサウンドは本当にクールだね。今日はイヤープラグを持ってこなかったけど、用意するべきだったよ」と笑顔を見せたリカルド。
「なにもかもが本当にいいよ。パドルシフトを引いてアップシフトしたときの感触は最高だ。僕はヒール・アンド・トゥができないから、このパドルシフトが僕のレーシングドライバー人生を助けてくれたと言っていい(笑)」
「マシンの感触すべて、サウンドやバイブレーション、全部のフィーリングが生々しい。ダウンシフトした時のブリッピングやアフターバーンの音も抜群だよ。今日は数ラップできたけど、このマシンの最後のパフォーマンスはまだ引き出せていないね」
「ストレートに戻ってくると少し滑りやすい路面のセクションがあるんだけど、ここが僕のお気に入りだった。マシンは常にリヤを振り出そうとするし、それが本当に楽しいんだ」