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海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.04.08 18:47
更新日: 2019.07.08 12:21

WTCR:2019年シーズン初戦のレース1でホンダがポール・トゥ・ウィン。新興勢力も勝利奪う

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海外レース他 | WTCR:2019年シーズン初戦のレース1でホンダがポール・トゥ・ウィン。新興勢力も勝利奪う

 創設2年目のシーズンを迎えたWTCR世界ツーリングカー・カップの2019年開幕戦が、4月6~7日にモロッコ・マラケシュの市街地サーキット、ムーレイ・エル・ハッサンで開催され、オープニングとなるレース1はエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR)がポール・トゥ・ウイン。チームメイトのネストール・ジロラミも3位表彰台に上がり、アルゼンチン・ペアが幸先良いシーズンスタートを切った。

 世界中のあらゆるツーリングカー・シリーズで数多くのタイトルを勝ち獲ってきたスタードライバーたちの新規参戦に加え、元ボルボ・ワークスのシアン・レーシングが新たなブランド“Lynk&Co”とともにカムバックするなど、カスタマー主体ながらファクトリーバックアップの濃度が高まり、熾烈なコンペティションの場になることが予想される2019年WTCR。

 その注目の開幕戦モロッコで躍進したのは、今季最初のBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)で100%のエンジンパワーが解放されたホンダ・シビック勢だった。

 ホンダ陣営のエース格としてALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツで2年目を迎えるグエリエリが、今季初の予選でイバン・ミューラー、テッド・ビョークのLynk&Co 03 TCR勢をコンマ2秒も突き放す圧巻のポールタイムをマークしてみせる。

 以下、4番手にジロラミ、5番手にWTCC世界ツーリングカー選手権3連覇のアンディ・プリオール(Lynk&Co 03 TCR)と続き、ホンダ対Lynk&Coの構図が完成。ディフェンディングチャンピオンのBRCヒュンダイNスクアドラコルセ、ガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30 N TCR)が6番手どまりとなり、昨シーズンから大きく勢力図が移り変わったかの印象を抱かせた。

 さらにレース1を前にフロントロウに並ぶはずだったミューラーのマシンは、予選アタック中に縁石をカットしたことによるダメージでオイルリークが発生。エンジン交換により最後尾グリッドへの降格が決まり、ホンダ勢には優位な状況が整った。

 そのスタートではグエリエリが1コーナーのインをキープしてビョークの機先を制するも、後方ではジロラミがターン3のブレーキング勝負でプリオールに先を越され、その間隙に乗じた2017年TCRインターナショナル王者のジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)にも先行され5番手にドロップ。

 しかし5周目にそのベルネイとプリオールが1コーナーで接触し、プッシングを受けたプリオールのLynk&Co 03 TCRはワイドラン。ポジションを上げたアウディRS3 LMSだったが、レーススチュワードはベルネイに対しすぐさま5秒加算のタイムペナルティを宣告する。

モロッコ現地で開催された前夜祭には、レギュラー参戦する全26名のドライバーが集結
デビュー戦で予選フロントロウを確保したイバン・ミューラーだったが、縁石のダメージでエンジン交換に
R1のスタートではホイールスピンを喫しながらもビョークを抑え込んだグエリエリがホールショット
2019年からEVOモデルのアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRを投入したチーム・ミュルザンヌは、2台体制ながらともにトップ10を伺う力走を見せた


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