続く土曜夜のレースとなった83周、200kmのラウンド12は、フロントロウ2番手に並んだRBRAのウインカップがオープニングの1コーナーで意地の攻防を演じてホールショット。マスタング征伐に向けリードラップを重ねていく。
しかし冷静にレッドブルカラーのコモドアZBを追った王者マクローリンのマスタングは、最初のピットウインドウでアンダーカットに成功すると、そのまま不安要素を抱えることなくフィニッシュラインを通過。新記録となる早さで今季8勝目を挙げ、さらに選手権でのリードを拡大することになった。
「本当にテンション上がるよね、これが僕にとって初のナイトレース勝利なんだ。ファンもこれを楽しんでくれたことを願うよ」と、喜びを語ったマクローリン。
「2レース連続でスタートは台無しだったけど、今日は昨日より少しだけペースが良くて、あとは自分の仕事に集中するだけだった」
「フィリップ・アイランド(での性能調整やマスタング封じの施策)以降、僕らはさらに遠いところまで来たと感じている。マスタングの速さを維持してくれたDJRチーム・ペンスキー、シェルVパワー・レーシング、そしてクルーのみんなにおめでとうを言いたい。そして僕らはまだまだハードに戦い続けることを誓うよ」
今季3度目の2位表彰台となったウインカップに続き、3位には第2戦以来のポディウムとなるモンスターエナジー・ティックフォードのキャメロン・ウォーターズ(フォード・マスタング)が入り、4位クルサードとともに改めてマスタングの優位性を象徴するリザルトとなった。
続く2019年VASCシリーズ第6戦は、5月24〜26日にビクトリア州のウィントン・モーターレースウェイを舞台にスーパースプリント戦が待ち受ける。