注目の予選は今年のオーバルレースでは、インディ500をのぞきポイントランキングの下位のドライバーからのアテンプトとなる。したがって琢磨は後ろから5番目のアテンプト。
日が出たり陰ったりというコンディションだったが大勢に影響はない。18番目のアテンプトとなる琢磨の前までではデイル・コイン・レーシングのセバスチャン・ブルデーがベストタイムだった。
予選計測2周のアタックを、琢磨は1周目23.5173秒、2周目を23.5565秒とまとめ上げて、その時点のベストタイムをマークした。その後のスコット・ディクソン、アレクサンダー・ロッシ、シモン・パジェノー、そしてジョゼフ・ニューガーデンと誰も琢磨のタイムを上回ることができなかった。
ニューガーデンが走り終えるとポールポジションが決定した琢磨。喜んでガッツポーズを見せた。
「今日のポールはうれしいですね。チームが良いクルマを作ってくれたおかげだと思います。実を言うとグラハム(レイホール)とほぼ同じようなセッティングだったので、グラハムのタイムを見て、ちょっとまずいかな?とは思っていました」
「ですがグラハムも自分のアテンプトが終わった後、教えに来てくれて彼のおかげでクルマどうなりそうかイメージできてからスタートすることができました」
「明日のレースですが、まだタイヤのフィーリングがどうなるのかわかりません。クルマはダウンフォースが増えていますし、昨年のようにまったく抜けないような展開にはならないと思いますが、レースは逃げる展開にはならないでしょう」
「ニュータイヤからしばらくするとグリップも落ちてくるので、アクセルを戻してターンするようになると思います。でもこのコースでは、前からスタートできるのはうれしいですよね。真ん中だと変なクラッシュに巻き込まれることもあるし。レースは楽しみにしたいと思います」
もう琢磨がポールを取っても、表彰台でも、優勝しても、誰も驚かなくなってしまった。もちろんそれはうれしい事ではあるのだが、成績が安定して来ている証拠でもある。
今季2勝目に限りなく近いポジションからスタートする明日のレースが楽しみだ。