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海外レース他 ニュース

投稿日: 2016.09.27 18:02
更新日: 2016.09.27 18:15

TOYOTA GAZOO Racing NASCARロードン レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing NASCARロードン レースレポート

2016年9月27日
トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部

NASCARスプリント・カップ・シリーズ第28戦ロードン
“トヨタ・カムリ”がレースの大半を支配するも2,3位
トラック・シリーズではバイロンが“チェイス”次ラウンド進出

 ロードンで行われたスプリント・カップ・シリーズの“チェイス”第2戦目は、トヨタ勢が圧倒的にレースを支配するも終盤逆転を許し、惜しくも2位、3位フィニッシュ。ケンタッキーで“チェイス”初戦を迎えたエクスフィニティ・シリーズではエリック・ジョーンズが首位快走もクラッシュ。

ダニエル・サレスが2位フィニッシュとなった。同じく初の“チェイス”が開始されたキャンピング・ワールド・トラック・シリーズでは18歳のルーキー、ウィリアム・バイロンが逃げ切って今季6勝目を挙げ、次ラウンドへの進出を決めた。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第28戦 Bad Boy Off Road 300
開催日:9月25日

“トヨタ・カムリ”がレースの大半を支配するも2,3位
トヨタ勢の5人は全員“チェイス”次ラウンド進出圏内を維持

NASCARロードン 3位を獲得したカイル・ブッシュ(#18)
NASCARロードン 3位を獲得したカイル・ブッシュ(#18)

 9月25日(日)、米国北東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第28戦「Bad Boy Off Road 300」が開催された。

 シーズン終盤の10戦で上位ドライバーがタイトルを争うプレーオフ“チェイス”は2戦目を迎えた。前戦ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.が勝利を挙げ、次ラウンドへの進出を決めている。トヨタ勢は残る4名も着実に上位フィニッシュを果たし、次ラウンドへの進出圏内につけているが、勝利での確実な進出を目指し、今大会に臨んだ。

 25日(日)好天の下で午後2時17分に“マジック・マイル”の愛称を持つ1.058マイルオーバルを300周(317.4マイル:約510km)して競われる決勝レースがスタート。今季6度目のポールポジションを獲得したカール・エドワーズがトップをキープするも、絶好調のトゥルーエクス・Jr.が31周目にこれをかわしてトップに立った。

 前半戦は、120周以上に渡ってイエローコーションが出ない展開となり、多くの車両が周回遅れとなっていく中、トヨタ勢は一時トップ4を占める速さを見せレースを支配。中でもトゥルーエクス・Jr.と、ロードンで2連勝中のマット・ケンゼスが際立った速さでトップ争いを展開した。

 他の3台もトップ10圏内での周回を続けたが、264周目にこの日4度目のイエローコーションが出され、全車ピットへと向かった際、デニー・ハムリンはピット作業でのペナルティ、エドワーズもピットイン時に規定のラインを踏んでしまったとしてペナルティを科され、共に順位を落とすこととなってしまった。

 このコーションからの再スタートでも、最前列に並んだケンゼスとトゥルーエクス・Jr.がサイド・バイ・サイドでの激しいトップ争いを展開。しかし、残り16周でクラッシュ車両によりイエローコーションが出されると、再スタートでトゥルーエクス・Jr.は後続に飲み込まれ後退。

 その後、残り10周でもコーションが出され、レースは最後の6周で決されることに。この再スタートでトップのケンゼスは僅かにホイールをスピンさせてしまい2位へ後退。最後まで逆転を目指し追ったが0.4秒及ばず2位でフィニッシュ。カイル・ブッシュが3位、ペナルティから追い上げたエドワーズが6位、トゥルーエクス・Jr.は7位でチェッカーを受けた。

 トヨタ勢は4名の合計で、全300周中280周に渡ってトップを走行しレースを支配したが、終盤の再スタートで涙を飲む結果となってしまった。しかし、4台がトップ10フィニッシュ。“チェイス”争いでは初戦で勝利し次ラウンド進出を確定しているトゥルーエクス・Jr.以外の4名も、次ラウンド進出圏内のトップ12に入っており、第1ラウンド最終戦となる次戦も着実な上位フィニッシュで5人揃っての第2ラウンド進出を目指す。

 次戦第29戦は10月2日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー マット・ケンゼス:
「良い一日だった。チームもよくやってくれたが、マーティン(トゥルーエクス・Jr.)を抑えようとして施した最後の調整が上手く行かなかった。78号車(トゥルーエクス・Jr.)は我々よりも速く、抑えるためにタイヤを使ってしまった。最後の再スタートはタイヤをスピンさせてしまった私のミスだ。今日はトップ2か3番手の速さを持っていたと思うが、勝てなかった。先週も調子は良かったし、次戦のドーバーでも勝利を狙っていく」

<チェイス・フォー・ザ・NASCARスプリント・カップ>
“チェイス”と略して称されることが多い。NASCARスプリント・カップ・シリーズの全36戦のうち、終盤の10戦でタイトルを競うプレーオフシステム。26戦が終わった時点で、シリーズ戦に勝利したドライバー(全レース出場、ランキング30位以内が条件)と、未勝利でランキング上位の計16名が“チェイス”に進出。

 “チェイス”進出者のポイントはリセットされ、3戦ずつの3ラウンドを戦い、各ラウンドごとに未勝利のランキング下位4名が脱落しポイントはリセット。最終戦に残った4名のうち、最上位フィニッシュを果たしたドライバーがチャンピオンとなる。


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