豪州大陸を代表する世界的人気ツーリングカー選手権のVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーは、先の5月にアナウンスしていた2020年改訂版カレンダーのスケジュールを再度修正。2021年まで年跨ぎで予定していた最終戦の日程を見直し、クリスマス前のシドニー・モータースポーツパークでシーズンを終える新たな日程が示された。
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止策としてシリーズを中断しているVASCは、この5月中旬にも最初の改訂版カレンダーを公開し、2021年2月の『バサースト12時間』併催戦を新たに加えた、年跨ぎ全12戦でのチャンピオンシップ再開を目指していた。
しかし6月19日にアップデートされた再改訂版のスケジュールでは、12月の12~13日に開催されるシドニーでのイベントを最後にシーズンを終える形へと変更された。
すでに開幕戦のアデレード500を開催済みだった2020年のVASCシリーズだが、恒例のF1開幕戦オーストラリアGP併催イベントに指定されていた第2戦がレースウイークに急遽キャンセルとなったままペンディング期間に突入しており、本格的な再開は6月27〜28日のこちらもシドニーを予定する。
さらに今回の再改訂では、名物イベントのサンダウンが10月の“聖戦”バサースト1000の前のスロットに移され9月19〜20日の開催日に。もともとこの日程で予定されていた“ザ・ベンド”ことベンド・モータースポーツパークでのイベントは、2021年に追加予定だったニュージーランドのオークランド戦やバサースト12時間と同様、カレンダーから脱落する結果となった。
「ドラフトカレンダーが4週間前にリリースされたとき、我々のおもな目標はできるだけ早くレースに戻る時期を保証することだった」と語るのは、再び2020年内に全10戦のスケジュールを収めたシリーズCEOのショーン・シーマー。