一方で「順調」というのは佐々木大樹(B-MAX Racing Team)だ。順位としては27番手だが、「ニュータイヤを入れても、絶対にクルマを壊さず、距離を稼いでコースを覚えることに集中した」という。イェ・ホンリー(B-MAX Racing Team)も「とにかく安全にいった。あの順位は理由があるよ」とコメント。初挑戦の5人にとっては、やはり予選2回目が勝負どころとなりそうだ。
そして、GT3カーで争われるGTワールドカップも同様の印象のプラクティスだった。マカオに慣れたメンバーがコースイン直後からハイペースで周回していたのに対し、HubAuto Racingのフェラーリ488 GT3を駆る吉本大樹も、コースイン直後にネジを踏んでしまい(!)タイヤ交換を強いられたものの、その後は安全優先で走行した。
予選に向けて吉本に話を聞くと「これからクルマで2秒、ドライバーで3秒は上げられます」という。ただ、それでも上位のワークス勢には届かないため「そこをこれから考えていきます」と吉本。
F3にしてもGTにしても、ガードレールに囲まれるマカオではひとつのクラッシュが大変な遅れとなってしまう。ただ、最後に前にいるクルマが讃えられるのがレースだ。走行2日目以降の日本勢の巻き返しに大いに期待したい。
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