フルウエットのスパをコロンボが制し今季10人目の勝者に。岩佐歩夢は15位【FIA-F3第5戦ベルギー レース1】

　8月28日（土）、2021年FIA-F3第5戦ベルギーのレース1がスパ・フランコルシャンで開催され、ロレンツォ・コロンボ（カンポス・レーシング）が優勝。岩佐歩夢（ハイテックGP）は15位だった。

　レース1のスターティンググリッドは予選トップ12がリバースグリッドとなり、ポールポジションはコロンボ。2番手にジャック・クロフォード（ハイテックGP）、3番手はロマン・スタネ（ハイテックGP）、4番手にジョナサン・ホガード（イェンツァー・モータースポーツ）、岩佐は17番手につける。

　天候は雨。気温12.9度、路面温度は14.6度のフルウエットコンディション、タイヤ交換義務はなし。予定時刻より25分遅れの日本時間17時30分にフォーメーションラップが開始された。

　ケメルストレートではウォータースクリーンで後方のマシンが1台も見えなくなるほどの濡れた路面に加え、雨量は増える一方という状況に。そのためセーフティカーが2周多く先導するも、一旦スタートが中断と宣告。マシンがピットに戻りリスタートのアナウンスを待つ形に。

　そして約20分が経過した17時55分頃にフォーメーションラップがスタート。周回数は15周に減算され3周を消化したあとローリングスタートでレースが正式にスタート。これによりラップは4周目からのカウントとなった。

　スタート直後は大きな水しぶきを上げながら各車オールージュを駆け上がり、幸いにも大きなアクシデントなく通過。上位勢に順位変動はなくコロンボを先頭に、クロフォード、スタネの順に周回を重ねていく。

　8周目が終了するまで、6番手のフレデリック・ベスティ（ARTグランプリ）まではスタート時の順位をそのままキープ。コース上で順位を上げたのは9番手スタートのカイオ・コレ（MPモータースポーツ）で、7番手へ浮上。また岩佐も15番手までふたつポジションを上げている。

　上位勢に変動が起きたのは残り3周となった13周目、ホームストレートで4番手を争っていたホガードにダービッド・シューマッハー（トライデント）が追いつきターン1のイン側へ飛び込む。水しぶきを上げながらそのままサイドバイサイドでオールージュへ突入する。

　2台は接触することなくラディオンを通過。さらに後方からコレ、ビクトール・マルタンス（MPモータースポーツ）とベスティも追いつき5台が超接近戦を演じる。そして混戦を抜け出したのはベスティで14周目に4番手を獲得。以下コレ、マルタンス、ホガードとなった。

　なおコレはラディオンでコース外走行により順位をゲインしたとして5秒のタイム加算ペナルティが宣告された。そして終始ウォータースクリーンが上がる難しいコンディションの中で大きな事故なくレースはファイナルラップへ突入。

　トップのコロンボが無風の走りで今シーズン初優勝を飾った。2位にはクロフォード、3位にスタネと、岩佐の同僚が表彰台を獲得した。岩佐は15位でレースを終えている。

　　スプリントレース（決勝レース2）は日本時間8月29日（日）0時55分から行われる。

■FIA-F3第5戦ベルギー レース1 暫定リザルト