NASCAR：0.565秒差でフォードが2連勝。トヨタ・カムリは3位食い込む

　モンスターエナジーNASCARカップは3月5日、第2戦アトランタが行われ、ブラッド・ケゼロウスキー（フォード・フュージョン）が優勝した。

　325周で争われた決勝では、ポールポジションからスタートしたケビン・ハービック（フォード・フュージョン）が292周に渡ってリードラップを獲得。ステージ1、ステージ2ともにトップでチェッカーを受けた。

　しかしレース終盤、オースティン・ディロン（シボレーSS）のマシンがコース上にストップしたことによるフルコースコーション中、ハービックはピット速度違反を犯してしまい、ペナルティ。優勝争いから脱落してしまった。

　レースは残り14周で再開。ここではカイル・ラーソン（シボレーSS）がラップリーダーとなり、自身2度目のNASCAR勝利を獲得するかと思われた。

　しかし、残り6周というタイミングでラーソンの背後につけたケゼロウスキーがオーバーテイクに成功すると、そのまま0.565秒差で逃げ切って、今季初優勝を飾った。

　通算22回目のアトランタ戦で初優勝したケゼロウスキーは「今日は数多くの逆境に立たされた」とレースを振り返る。

「500マイルで争われるから、何が起きてもおかしくない。勝利を掴みかけたと思った次の瞬間には手から滑り落ちていることもあるんだ」

「まさに最終ラップは、そういった心境だった。ただ素晴らしいマシンを用意してくれたチームのおかげで勝つことができたよ」

　新型カムリで挑むトヨタ勢はマット・ケンゼスの3位が最上位。ケンゼスは2度のピット速度違反があり、一時30番手以下まで沈んだものの、レース終盤のイエローコーションにも助けられ、挽回に成功した。

　モンスターエナジーNASCARカップ第3戦は3月12日にラスベガス・モーター・スピードウェイで行われる。