伝統のル・マン24時間耐久レースでは2度の総合優勝を誇り、今季は北米の盟主ヘンドリック・モータースポーツ(HMS)とともに特別枠『ガレージ56』のプログラムに参加していたマイク・ロッケンフェラーが、ノア・グラグソンの無期限出場停止処分継続を受け、レガシー・モーター・クラブによる代打起用を受諾。今週末8月11~13日にインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)のロードコースで開催されるNASCARカップシリーズ第24戦『ベライゾン200・アット・ザ・ブリックヤード』と、翌週のワトキンス・グレンに電撃参戦することがアナウンスされた。
言わずと知れたF1王者、キミ・ライコネンやジェンソン・バトンらと同じく、昨季2022年のカップシリーズにもスパイアー・モータースポーツからゲスト参戦。ワトキンス・グレンとシャーロット“ローバル”の2戦を経験したロッケンフェラーは、並行してHMSのビッグプロジェクトに参画し、ル・マンへの挑戦を掲げた『シボレー・カマロZL1 ガレージ56テストカー』の渡航前開発テストと仕上げを担当した。
今回、IMSのロードコースでストックカーを走らせるのは初になるが、サルテ・サーキットの闇夜を含む24時間の走行マイレージにより、導入2年目を迎えた“Next-Gen”モデルの習熟はレギュラー勢に劣らぬ実績を誇る。
「IMSAでジミー(・ジョンソン)と2年間レースをし、今回のガレージ56プログラムでも一緒に過ごした後、僕らはチームメイトであるだけでなく今では素晴らしい友人になった」と語ったロッケンフェラー。
「NASCARカップシリーズで彼が共同所有者として名を連ねるレガシーM.C.と、彼のためにレースをすることができ本当に光栄だ。ただ僕はIMSでレースをしたことがないから、今週末も大きな挑戦になるだろうね」
それでもロッケンフェラーは「ふたたびカップのクルマに乗ることを夢見ていた」と、今回の挑戦にも前向きな姿勢を見せる。
「この機会が与えられたことに感謝している。チーム一丸となってインディで素晴らしいレースができるよう、わずかな短い期間でも全力を尽くすつもりさ」