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海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.09.19 17:55
更新日: 2023.09.19 16:18

3戦連続ポール獲得のベルを退け、ハムリン先勝。トヨタ陣営5台が次ステージ進出へ/NASCAR第29戦

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海外レース他 | 3戦連続ポール獲得のベルを退け、ハムリン先勝。トヨタ陣営5台が次ステージ進出へ/NASCAR第29戦

 沸騰するテンションで進む2023年プレーオフ。そのファーストステージ“ロウンド・オブ・16”最終戦となったNASCARカップシリーズ第29戦『バス・プロ・ショップス・ナイトレース』は、ポストシーズン突入から3戦連続のポールポジションを獲得したクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)や、2021年王者カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)らを退けたデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、ブリストル・モーター・スピードウェイでの500周勝負を制圧。

 これでトヨタ陣営のうちプレーオフ権を持つ全5台が“ラウンド・オブ・12”への進出を決める一方、2014年の初代“エリミネーション”覇者で今季限りの勇退を表明しているケビン・ハーヴィック(スチュワート・ハース・レーシング/フォード・マスタング)や、Next-Gen導入初年度にタイトルを獲得したディフェンディングチャンピオンのジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)らは、ここでタイトルへの挑戦権を失う結果となった。

 レギュラーシーズンでは“ダートオーバル”への変貌が恒例となったブリストルだが、プレーオフの舞台となる9月15~17日の週末は本来の舗装路によるハーフマイルに。そのレースウイーク金曜には、来季2024年カレンダーの2戦ともにダート戦の開催を見送ることがアナウンスされた。

「ブリストル・モーター・スピードウェイが2024年春に『世界最速のハーフマイル』として、コンクリートの路面のハイバンクで“フードシティ500”の復活開催を発表できたことを、心からうれしく思う」と語ったのは、同地ブリストルの代表を務めるジェリー・コールドウェル。

「1990年代初頭の最初の頃のイベントを彷彿とさせるロゴも復活し、トラックの当時の外観やヴィンテージトレードマークの雰囲気も復活させる。素晴らしいこの週末のレースと、来季2024年の開催を楽しみにしている」

 こうして金曜晩から始まった最初のFPでは、まずラーソンを先頭にクリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)やダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)らプレーオフドライバー3名が速さを見せる。

 しかし予選に入ると、やはりレギュラーシーズン終盤戦からスピードを維持するトヨタ・カムリ陣営が『世界最速のハーフマイル』でも勢いを見せ、ベルが3週連続のポールウイナーに。その隣にもハムリンが並び、JGR軍団が最前列をロックアウトする展開に持ち込んだ。

「そこにほとんど差なんてない。ブリストルでの0.109秒から0.117秒って何だ?ってレベルだよ(笑)」と、チームメイトを破ったことについて応じたベル。

「クレイジーなほどタイトだし、このチームを本当に誇りに思う。明日の500周は非常に長い時間だし、この2戦で何か学んだことがあるとすれば、予選はレースにとって何の意味もないということ」だと続けたベル。

「僕らはふたたび大きなピットストールを経験し、素晴らしいスタート地点に立った。あぁ、正直言って興奮してるよ(笑)。僕はこのトラックが大好きで、本当にお気に入りのひとつだからね」

 その言葉どおり決勝序盤から順調に周回を重ねたポールウイナーは、途中A.J.アルメンディンガー(カウリグ・レーシング/シボレー・カマロ)の失速を避けきれず16号車に追突し、衝撃で宙を舞ったオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)らのアクシデントにも動じず、ステージ1、ステージ2と順当に制覇し、都合187周のリードラップを刻んでいく。

FP最速のカイル・ラーソン(Hendrick Motorsports/シボレー・カマロ)や、カイル・ブッシュ(Richard Childress Racing/シボレー・カマロ)も”Round of 12″進出を決めた
トヨタ・カムリ陣営が『世界最速のハーフマイル』でも勢いを見せ、ベルが3週連続のポールウイナーに。その隣にもハムリンが並び、JGR軍団が最前列をロックアウトする展開に持ち込んだ
14位ながらステージ1での3位8点が効いたダレル”バッバ”ウォレスJr.(23XI Racing/トヨタ・カムリ)も次ステージへ。「火に油を注ぐだけ、僕はそれが大好きさ」とハムリン同様のブーイングに応える
“ディフェンディングチャンピオン”のジョーイ・ロガーノ(Team Penske/フォード・マスタング)らは、ここでタイトルへの挑戦権を失う結果となった

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