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スーパーGTニュース

投稿日: 2009.10.19 00:00
更新日: 2018.02.15 15:56

【LEXUS TEAM KRAFT】2009年 SUPER GT 第7戦「KRAFT SC430 7位!連続ポイントゲットは続く」


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2009年SUPER GT 第8戦
「KRAFT SC430 7位!連続ポイントゲットは続く」
LEXUSSC430勢では、ついに2位浮上!

 2009年度のSUPER GTも残すところあと2戦。10月も下旬となり、南国九州とは言えさすがに朝・晩はめっきりと肌寒さを感じ、いよいよ本格的な秋到来を感じさせる大分県はオートポリスサーキット。

 残念ながら来年度のSUPER GT 開催カレンダーからは外れてしまった、ここオートポリスサーキットで2009年度の第8戦が開幕。SUPER GTラストランとなるかも知れない今回のオートポリス戦。

 いまだ大逆転でのシリーズチャンピオン獲得の可能性を残す「KRAFT SC430」としては、是非とも勝利を収め、記憶にも、記録にも名前を残したいところ……前戦、マシン、ドライバー、チームは第6戦の優勝の流れそのままに好調であったものの……土曜日の天候に翻弄されてしまい、レースでは今一つ納得の行く結果とならなかった「KRAFT SC430」

 2Day開催となった今年、ルーキードライバーには厳しい、「短時間でのマシンのセットアップ能力」が問われる中、「LEXUS TEAM KRAFT」は、残り2戦で連続表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンすら狙う勢いで、事前に仙台ハイランドで行われたタイヤテストへも積極的に参加。

 このテストにおいて念入りに走り込みを行った事により、タイヤの方向性、マシンの方向性も見えており、また今回予選を担当する大嶋もかなりの距離を走れた事で自信を持ってサーキットへと到着。迎えた土曜日、心配された雨も無く、オートポリスとしてはかなり肌寒い中まずは朝の公式練習から走行を開始した。

公式練習
10月17日(土)9:05~10:50
「朝から雨」との予報もあり、今回もか?……と不安を抱きつつ迎えた土曜日。ラッキーな事に予報はハズレ曇り空ながらも雨はなし。

 今回予選を担当する大嶋がステアリングを握り走行を開始。まずはニュータイヤで軽く数周し、4番手のタイムでピットイン! フロントのサスペンション周りを調整し再びコースへ戻り、マシンのフィーリングを確認。ほぼセットの出来た所で確認の為石浦へとドライバーチェンジし、代わった石浦もまずまずのタイムで走行。その後暫く石浦が周回を重ね、残り30分程となった所で再び大嶋へとドライバーチェンジ。

 大嶋は再度ニュータイヤで予選シュミレーションを行い、再び総合4番手とした所で残り15分、石浦へとドライバーチェンジ。想定していたよりも気温、路温共に下回っているが、午後の予選へ向けてはまずまずといった感触の公式練習となった。

公式予選12:40~13:30
スーパーラップ14:35~
 迎えた午後の公式予選。心配された雨は無く、午前に引き続き曇り空の元まずは混走セッションからスタート。
 この混走セッション、石浦が基準タイムをクリアすべくユーズドタイヤを装着しコースイン。慎重にタイヤを温めつつ3周、4周とタイムを上げ、全く問題無いタイムを出した所で大嶋へとドライバーチェンジ!

 代わった大嶋もまずはユーズドのままマシンのバランスチェックを行い、ほぼ問題無い様子でGT500クラスの走行時間を待つ展開。ニュータイヤを装着し迎えたGT500クラスの走行時間帯、開始から2分程他車の様子を見た大嶋は満を持してコースイン! 気温が低い事もあり、入念にタイヤへ熱を入れた3周目、1'42.261で総合4番手とし難なくスーパーラップへの進出を決めた。

 そしていよいよ迎えたスーパーラップ! 予選4番手、スーパーラップでは5番目の出走順となる大嶋。ここまでの走行で確かな手ごたえと自信がある大嶋は慎重にタイヤに熱を入れポールを獲るべくアタックラップへと突入!

 全開でストレートを抜け1コーナーへと入って行くが……ここで気合が入りすぎたのか? ブレーキングで微妙に姿勢を崩し……若干のタイムロス。セクター2で体制を立て直し、セクター3をここまでの最速タイムでクリアをするが……やはりセクター1でのタイムロスが響いたのか……結果は8位。残念ながら順位を落とす結果となってしまったが、マシンの状態は非常に良いということで、決勝で1台でも多く前に行くべく追い上げに全てを掛ける予選となった。

ウォームアップ走行
10月18日(日)8:30~9:00
迎えた決勝日。
 朝から好天ではあるが……非常に冷え込み、息が白くなるほどの寒さの中、朝のウォームアップ走行が開始。「KRAFT SC430」はスタートを担当する石浦からコースイン! 決勝を想定し、ユーズドタイヤに燃料も入れた状態で走りだすが、タイムも安定し、ポジションも5番手前後とマシンバランスは良いようで、特に問題も無く15分程した所で大嶋へとドライバー交代。

 石浦がドライブしたタイヤそのままで走行を続けた大嶋だが、タイムの落ち幅も少ないようで、決勝に向け収穫の多いウォームアップ走行を終了した。

決勝レース(65Laps)14:00スタート
午後2時。
 まさにレース日和といった秋晴れのもと、SUPER GT Rd.8がいよいよ開幕。来年の開催カレンダーから外れてしまった事もあり、暫くはGTマシンが見収めになるのでは? と集まった圧倒的な数のファンを前に決勝レースのスタートが切られた。

 スタートドライバーを務める石浦は慎重にスタートを決め、ここオートポリスではスタート後の鬼門と言われる2~3コーナーも無事にクリア。全車特に大きなトラブルも無く、石浦は1周目のピット前を8位で通過、前を行く#100を追走する展開となる。

 その後も1位から8位までほぼ等間隔で周回を続け、石浦も変わらず8位をキープ!9周目を過ぎた頃からは300クラスの周回遅れも出始め、その処理のタイミングにより、前車との間隔が拡がったり縮まったりといった状況。コンスタントに周回を続ける石浦だが、23周目、前を行く#3がGT500のトップを切って1回目のピットイン! これにより難なく7位へとポジションを上げ続く26周目にはやはり前を行っていた#6が300クラスのマシンと接触!大きくマシンを壊し緊急ピットイン! これにより石浦は6位へと浮上。

 更に28周目には#12が何かのトラブルか? ピットインを行った結果はついに5位までポジションアップ! その後、各車ルーティンのピットストップのタイミングとなり、30周目、ポジションを3位まで上げた所で「KRAFT SC430」も予定通りのピットイン。全く危なげない作業でドライバー交代&給油を済ませ大嶋がコースイン!

 37周目、各車ルーティンのストップを終え、順位が落ち着いた所で大嶋の順位は7位、大嶋はトップ集団と変わらないタイムで周回を重ねポジションアップを狙う展開となるが、39周目、先行する#3が2度目のピットインを行い6位となり、いよいよ表彰台も視野に入る展開かと期待も膨らむが……なんとタイミングボード上に「KRAFTSC430」に対しドライブスルーペナルティの表示が!300クラスのマシンをオーバーテイクする際に軽く接触、その影響でそのマシンがスピンしてしまったという事によるペナルティで……42周目やむなくドライブスルーペナルティへ。

 これにより再び順位を8位へと下げてしまうが、大嶋の気持ちは折れる事無く、既に終盤へと入り、タイヤの摩耗が進んでるとは思えないようなタイムで周回を重ね、ポジション回復を目指す展開。

 その諦めない思いが通じたのか? レースも残り10周を切った58周目、2位を走行していた#38がスピン! リアウイングにダメージを受けそのまま緊急ピットインとなった為、大嶋のポジションは7位へと浮上! 更にベストタイムを更新する走りで前を目指すがトップが65周のチェッカーを受け、結果7位でレースを終える事となった。

■大澤尚輔監督
速さも若さ、またミスも若さといったレースでしょうか?鈴鹿以降、確実にマシンの状態も良く、事前テストなどによりドライバーのコンディションも良かったのですが……歯車がひとつだけズレた感じです。予選もポールを取れる力はあったと思いますし、決勝も表彰台に上れるレースだったと思います。幸い目標としていた「レクサス勢で2位!」は実現しましたが、まだまだ2人には勉強して貰わなければなりませんね!? 次回はついに最終戦、今年の集大成となる立派なレースを見せて有終の美を飾りたいと思います。

■石浦宏明
今回も僕たちの経験不足の部分が出てしまい、獲れるレースを落としてしまったと反省しています。やはり……レース中の300クラスの処理がうまく出来なかったというのが大きいと思います。今回の経験を元に次に繋げられるように勉強したいと思います。ただ……苦しみながらもポイントが取れた事は良かったと思いますし、目標としていたレクサス勢の2位に上がれた事も良かったと思います。最終戦は是が非でも優勝して良い形でシーズンを締めくくりたいと思います。

■大嶋和也
今回は走り始めから調子が良く、予選も自分的には完璧じゃ無かったのに4番手だったので、スーパーラップは完璧にポール取れるつもりで気合を入れて行ったのですが……空回りしてしまいました。決勝で挽回しようと頑張ったのですが……今度は300クラスとあたってしまい、結果ドライブスルーとなって……・でも諦めずに回復しようと頑張ったのですが……残念ながら上位へは戻れませんでした。今回はクルマも自分も良い状態だったのに……空回りしてしまった事が本当に悔しいです。今回の経験を肥やしにして最終戦で必ず良い結果を残したいと思います。


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