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F1ニュース

投稿日: 2009.11.21 00:00
更新日: 2018.02.15 16:35

ジョーダン「シューマッハーがメルセデスから復帰する可能性は十分ある」


 BBCでF1解説を務める元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンは、ブラウンGPを買収して誕生したメルセデスGPからミハエル・シューマッハーがドライバーとして復帰することは「十分にあり得ること」だと語っている。

 今季ドライバー、コンストラクターの両タイトルを獲得したブラウンGPがメルセデスGPとなり、チャンピオンであるジェンソン・バトンがマクラーレンへ移籍したことにより、新生メルセデスGPのシートは空席となっている。

 このシートにはウイリアムズからニコ・ロズベルグが、そしてBMWザウバーからニック・ハイドフェルドが移籍するのではないかと言われているが、ジョーダンは昨年、フェリペ・マッサが負傷した際に生まれたミハエル・シューマッハーの復帰への情熱は強いだろう、と分析する。

「今も可能性は活発に論議されているだろう。そして、シューマッハーの復帰は十分にあり得ることだと思う」とジョーダン。

「ミーティングは今季最終戦のアブダビGPの時からミハエル、ロス・ブラウン、そしてダイムラーの最高経営責任者であるディーター・ツッチェの間で始まっているはずだ。唯一の問題はミハエルとフェラーリの間にある契約だが、これはミハエルがルカ・ディ・モンテゼモロに会い、『それがF1のためになる』と理解されればクリアになるだろう」

「私はロスとマイケルが頻繁に話し合っていたので、これを確信している。ロスにとって、ミハエルがメルセデスGPをドライブするというのは垂涎のアイデアだろう。ミハエルは、マッサがケガをしたときにドライブできなかったのに本当に失望していた。ミハエルは再びレースをしたがっている。これは両者にとっての夢だ」

「ミハエルとメルセデスはまたお互いに惹かれ合っているんだ。ミハエルがデビューする前、メルセデスがスポーツカーでミハエルを育て、F1に乗れる役割を果たし、メルセデスは91年にミハエルをデビューさせるためにジョーダンに金を払っているんだ。でも、ミハエルはすべてのタイトルを獲得したが、メルセデスのためには戦っていない」

 メルセデスGPは“ドイツドリームチーム”の創設を目指していると言われており、シューマッハーを復帰させた場合その契約は1年、そして2011年には同じドイツ人であるセバスチャン・ベッテルをレッドブルから移籍させるのではないかと言われている。

 シューマッハーはかつて、F3に参戦する傍ら『メルセデスベンツ・ジュニアチーム』の一員としてグループCスポーツカーレースに参戦、当時F1に迫るスピードを持っていたグループCカーを駆ることでF1デビューを近づけたと言われている。また、メルセデスGPのチームプリンシパルとなったロス・ブラウンとは、ベネトン、フェラーリ時代にともに黄金期を築いた。