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投稿日: 2016.03.01 00:00
更新日: 2018.02.23 17:26

NASCAR第2戦、トヨタ・カムリが2戦連続3位獲得


2016年3月1日
トヨタ自動車(株)モータースポーツマーケティング部

カイル・ブッシュが最後尾から追い上げ2戦連続の3位 “トヨタ・カムリ”は3台がトップ10フィニッシュ

 アトランタのハイスピードコースで3カテゴリーすべてが行われ、スプリント・カップ・シリーズはイエローコーションの少ない展開のなか、上位を争い続けた3台の“トヨタ・カムリ”がトップ10フィニッシュ。最後尾スタートから追い上げたカイル・ブッシュがトヨタ勢最上位で開幕から2戦連続の3位フィニッシュとなった。

 2月28日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第1戦「Folds of Honor QuikTrip 500」が開催された。

 昨年念願のシリーズタイトルを獲得した“トヨタ・カムリ”勢は、その勢いのままに、今期もシリーズ最大のイベントである開幕戦「デイトナ500」を初制覇。トップ3独占という強さを見せ、さい先の良いシーズンスタートを切った。

 1周1.54マイル(約2.5km)のアトランタは、NASCARでは標準的な長さのオーバルながら、ターンでは24度という急なバンク角を持ち、1周の平均周回速度が300km/hを優に超えるハイスピードオーバルのひとつである。コースは50年以上の歴史を持ち、カップ・シリーズ戦は年1回開催。トヨタにとっては2008年にカイル・ブッシュが“トヨタ・カムリ”にカップ・シリーズ初勝利をもたらした記念すべきコースで、2012年にはデニー・ハムリンが勝利、2013年にカイル・ブッシュが2勝目を挙げている。

 26日(金)昼の練習走行を経て、午後5時45分より予選が行われ、カール・エドワーズが7番手、マーティン・トゥルーエクス・Jr.が9番手、ハムリンが12番手、マット・ケンゼスが13番手につけた。カイル・ブッシュは予選アタックでトップタイムをマークするも、予選後の車検で失格と裁定されたため、最後尾39番手から決勝レースに臨むこととなった。

 28日(日)好天の下、午後1時19分に1.54マイルオーバルを325周(500.05マイル:約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。序盤は4番手スタートのハムリン、9番手スタートのマーティン・トゥルーエクス・Jr.らが順位を上げ、上位勢は激しく入れ替わる展開となった。イエローコーションが出ないまま周回が重ねられていき、40周目前後からグリーンフラッグ下でのピットストップ開始。全車が最初のピットを終えた時点でケンゼスが2位、エドワーズが4位。グリップ低下に苦しみ後退したハムリンは18位、最後尾スタートを強いられたカイル・ブッシュは21位まで順位を上げた。

 この日速さを見せたケンゼスが64周目に首位に浮上。そのままグリーンフラッグ下での走行が続き、80周目前後から2度目のグリーンフラッグストップ。長いグリーンフラッグ下での走行に、多くの車両が周回遅れとなっていき、首位と同一周回は半数の20台を切るまでになった。

 113周目あたりから、この日3度目となるグリーンフラッグストップが開始。116周目、首位を争っていたケンゼスもライバルと同時にピットインしたが、このピット作業中、規則で禁じられている、燃料給油中のクルーが別の作業を行ったとしてペナルティ。しかし、チームはこのペナルティの原因が分からず、そのまま走り続けたケンゼスは黒旗を掲示され、黒旗掲示中の1周は未計測に。ようやくペナルティ消化のためにピットに向かったが、ここまで47周にわたって首位を走行していたケンゼスは、このアクシデントにより2周遅れとなり、優勝争いから脱落してしまった。


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