スウェーデンを本拠地とするラリークロス界の名門チーム、オルスバーグMSEが6月30~7月2日に同国のホルヘで開催されるWorldRX世界ラリークロス選手権第7戦に、2台のフォード・フィエスタRXスーパーカーを投入すると発表。世界選手権今季初参戦を実現する形となった。
チームの母国ラウンドに参戦するのは、現在北米で行われているGRCグローバル・ラリークロス選手権でホンダ・レッドブル・オルスバーグMSEに所属し、ホンダ・シビック・クーペ・タイプRをドライブする、エースのセバスチャン・エリクソンと、ルーキーのオリバー・エリクソンというふたりの“エリクソンズ”となる。
セバスチャンは、2014年に同チームで母国戦に参戦し、トップ争いを演じて以来の復帰。そしてオリバーは、世界戦レギュラーとしてMJPチーム・オーストリアから参戦する弟のケビン・エリクソンと並んで、初めての世界戦エントリーとなる。
2014年のWorldRXチャンピオンチームでもあるオルスバーグMSE自体は、昨年のドイツ戦エステルリンクで前出のケビン・エリクソンとともに勝利を挙げて以来のWorldRX復帰となる。
「我々としてもあまり十分な準備ができているとは言い難いが、来年を見据えていくつか新しいものもテストしている。今週末は、この4年間で初めて母国のイベントに帰ることとなるし、とても良い機会になる」と、オルスバーグMSEのチーム代表を務めるアンドレアス・エリクソン。
オルスバーグMSEは、今季のWorldRXでもフォード・フィエスタを使用する一部のカスタマーに向けたサポート・プログラムを展開。さらに下部クラスのRXライトやRX2のマシン供給やサポートを担うなど、シリーズへの関与は持ちながらも、自チームでのエントリーは見送り北米のGRCプログラムに集中する方針を採っていた。