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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.10.30 12:02
更新日: 2017.10.30 12:04

WRC:トヨタ、週末を通じて滑りやすい路面に苦戦も「改善の方法が理解できた」とマキネン

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、週末を通じて滑りやすい路面に苦戦も「改善の方法が理解できた」とマキネン

 WRC世界ラリー選手権は10月29日、第12戦イギリスのSS17~21が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合5位、僚友のエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合9位で完走した。なお、ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は前日のクラッシュの影響により出走していない。

 ウェールズ北部を中心に展開されたラリーGBの競技最終日となるデイ4は、SS17~21の計5SS、41.17kmで争われた。前日のデイ3を4番手で終えたラトバラは今週末序盤、泥で滑りやすいグラベル(未舗装路)路面に苦戦を強いられたが、マシンセッティングを重ねるごとに徐々に本来のスピードを取り戻してきた。
 
 迎えたデイ4では、前夜のサービスで行なったセッティング変更の効果が表れ、総合5番手で臨んだSS19でステージトップタイムをマーク。

 さらにステージタイムトップ5のドライバーに5~1ポイントのボーナスポイントが与えられるパワーステージの最終SS21では、走行直後に「あれ以上は無理というほど攻めた」と振り返る果敢なアタックを披露し、3番手タイムを記録している。

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)
エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)

 また、総合9番手でラリーを終えたラッピは、4日間を通して持ち味のスピードを発揮することができなかったものの、タフな週末を辛抱強く耐え抜き、貴重な選手権ポイントも持ち帰ることに成功した。

 苦戦を強いられたラリーGBを終えてトミ・マキネン代表は「今回の自分たちのパフォーマンスに満足しているわけではないが、ポジティブな面もあった」と週末のラリーを振り返った。

「何が正しくなくて、どのように改善すべきかを理解できた。我々のクルマは第9戦フィンランドのようなハイグリップなコンディションでは速く、大きな進化を確認できた。ところが、第11戦スペインで少し変更を施したところ、正しくない方向に進んでしまったんだ」

「そして今回、ラリー前のテストで使った路面は、実際にラリーで走ったSSよりもグリップ力が高く、それが問題だった。今回の経験を活かし、次回は少し異なるセッティングで臨みたいと考えているよ」


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