2018年のWRC世界ラリー選手権は6月9日、第7戦イタリアのSS10〜SS16が行われ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が総合首位、3.9秒差でティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が追う展開になっている。総合3番手はトヨタのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)だ。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合首位
「全体としては、いい1日だったと思う。これまでのSSでは本当にドライビングを楽しめた。ただ、1つだけプラン通りにはいかないステージがあった。なぜだか分からないけれど、SS12ではリズムに乗れず、実際その1ステージで(リードしていた)タイムをすべて失ったよ」
「確実に明日は激しい戦いになるから、プレッシャーがかかるはずた。だけど、本音を言えば、週末を通してどの時点でもリラックスできる余裕などはなかった」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合14番手
「”掃除役”となるときや、優勝争いに加わってないときに、容易な状況であることはない。今日は、いくつかトリッキーなセクションがあったから、僕らはミスを犯さず、やり遂げるとこだけに集中なければならなかった」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合13番手
「簡単な1日とはいかず、リズムを掴むのが難しかった。ちょっと慎重になりすぎたと思う。それでかなりタイムロスしてしまった。それでも、将来に役立つ多くの経験を積むことができたから、来年はもっと速くなれると信じている」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合20番手
「僕たちはラリー2規定で再スタートしたから、今日はあまり挑戦するようなことはないと分かっていた。もちろん良い結果を出すためにプッシュしていけなかったのは残念だ。特に序盤ではリードを広げていたからね」
「代わりに、今日のステージでは走行中良い感触を掴み、来年に向けていくつかのことを学ぼうと思っていた。この状況ではできることはあまりなかった。それでも僕たちのペースを出そうとしたし、多くのステージでそうすることができていたと思う」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合2番手
「素晴らしい1日になったし、これで最終日の午前中にセバスチャン(・オジエ)と良い勝負をすることができる。僕たちの差はたったの3.9秒だから、日曜日には勝利に向けて全力でアタックするよ」
「大抵の場合僕たちは強力なパフォーマンスを発揮できていた。ステージ優勝を3度獲得したし、走行中もいい感触を得ていた。メカニックたちが素晴らしい仕事をし、金曜午後に負った小さなダメージを修理してくれた」
「午前中の走行ではすぐに”慣れ親しんだ場所”に戻ったと感じることができたよ。昨日よりはリスクを取らないようにしていたけれど、それでもプッシュしていくことはできたし、車内では落ち着いていられた」
「午後はそれほどスムーズにはいかなかったけれど、トラブルを避けることはできた。今はラリーのエキサイティングな締めくくりが楽しみだ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手
「金曜日に比べて今日はコンディションを楽しむことができた。多少掃除役をしなければならなかったこともあったけれど、不利にはならなかった」
「午前中の走行ではグリップの状態が良かったし、シェイクダウンの時に感じた感触を取り戻すことができた。今日もそうだったように、ラリー・イタリア・サルディニアでは予想外のことが起きるのは間違いない。だから、集中して着実な走行をした」
「1日中マッズ(オストベルグ)にプレッシャーをかけようとしていた。最終日の午前中は接戦になるだろう。貴重なマニュラクチャラーズポイントが手に入るチャンスだから、ばかげたミスはしないようにする。総合4位を獲得できそうだから、その順位を守るためにベストを尽くすよ」