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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.12.06 14:05
更新日: 2018.12.06 18:14

2019年の世界ラリークロス選手権はコスト削減で全10戦に。アメリカ、わずか1年でカレンダー落ち

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ラリー/WRC | 2019年の世界ラリークロス選手権はコスト削減で全10戦に。アメリカ、わずか1年でカレンダー落ち

 FIAは12月5日、ロシア・サンクトペテルブルクで開催したWMSC世界モータースポーツ評議会で2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権開催スケジュールを承認した。10月末に発表された全11戦の暫定スケジュールからサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのアメリカ戦がなくなり、全10戦となっている。

 ラリーとサーキットレースをかけ合わせたラリークロス競技の世界選手権であるWorldRX。2018年はアメリカ・オースティン戦を含む全12戦で争われた。

 2019年に向けてはプジョーとアウディがワークス待遇での参戦を中止。また2021年にはEV(電気自動車)を使ったシリーズへ変貌を遂げる予定もあることからコストコントロールを図るべく、年間開催数を削減。2019年暫定カレンダーには名を連ね、2018年シーズンの目玉だったオースティンRXが選手権から除外されることになった。

 そのほかのラウンドについては、10月末に発表された暫定スケジュールから変更なし。新たにカレンダー入りした4月5~6日のアブダビRXを皮切りに11月9~10日の最終戦南アフリカRXまでの全10戦で争われる。

 なお、カレンダーから外れたアメリカ戦について、シリーズをプロモートするIMGは、シリーズが電動化される2021年には再度カレンダー入りさせるべく検討を進めるとしている。

 また2019年9月28~29日にはオースティンでARXアメリカズ・ラリークロスを開催予定で、この1戦にWorldRX参戦チームが参戦することは可能だという。

「FIAや参戦チームと協議を重ねた末、2019年シーズンは開催数を削減する結論に至った」と語るのはIMGでWorldRXのマネージングディレクターを務めるポール・ベラミー。

「こうすることで、より一層のコストコントロールを図り、可能な限りシリーズをコンペティティブなものにできる。全10戦にラウンド数が減っても、変わらない興奮をお届けできるはずだ」

「COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)では9月28~29日にアメリカズ・ラリークロスを開催予定で、世界選手権には組み込まれていないがWorldRX参戦チームも参戦可能だ」

「またEVラリークロスカーが登場する2021年にはふたたびアメリカへ戻るべく、構想を練っている。アメリカ国内でラリークロスの成長を進めるべく、引き続き関与していくつもりだし、アメリカズ・ラリークロスを通じてファンや市場開拓を行っていく」

■2019年世界ラリークロス選手権 開催カレンダー(12月6日時点)

Round Day Circuit Country
1 4月5~6日 ヤス・マリーナ・サーキット※2 アブダビ
2 4月27~28日 カタロニア スペイン
3 5月11~12日 スパ・フランコルシャン※2 ベルギー
4 5月25~26日 シルバーストン※1 イギリス
5 6月15~16日 ヘル※1 ノルウェー
6 7月6~7日 ヘリェス※2 スウェーデン
7 8月3~4日 トロワ・リビエール カナダ
8 8月31~9月1日 ロエアック フランス
9 9月14~15日 リガ※2 ラトビア
10 11月9~10日 ケープタウン※2 南アフリカ

※1 地元ASN(自動車団体)の承認対象
※2 サーキットのホモロゲーション対象


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