しかし残念ながら、サービスパークでの出来事のすべてに問題がなかったわけではない。私はずうずうしいファンがミシュランエリアで展示されていたターマックタイヤを盗もうとしたところを目撃した。
驚愕した私は、慌ててフランス人の警備員に泥棒が逃げたことを通報したのだ。幸い私の語学力は十分で、警備員に意味は正確に伝わったようだ。わずか数分後にタイヤは然るべき場所に戻されたのだから。その後タイヤはチェーンで繋がれ、少なくとも数人のファンにとっては、笑いの種ができたわけだ。まさか白昼堂々とタイヤを盗む者がいるとは信じられなかったが、WRCにも安全対策が必須なようだ!
そんなトラブルがあっても間違いなく、ラリー・モンテカルロでの出来事は最高のものだった。WRCを放送するための技術レベルは本当に素晴らしいもので、音声と映像処理専用のスペースがあり、プロフェッショナルな人々が最終的なデータを我々のPCやタブレット端末に適切に届けられるよう懸命に取り組んでいた。