レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.03.11 14:30

WRC:トヨタ、ラリー・メキシコで初表彰台。タナクが総合2位で両選手権を依然リード

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ラリー/WRC | WRC:トヨタ、ラリー・メキシコで初表彰台。タナクが総合2位で両選手権を依然リード

 現地3月10日に行われた2019年のWRC世界ラリー選手権第3戦メキシコ。3台のトヨタ・ヤリスWRCで臨んだTOYOTA GAZOO Racing WRTは、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がひとつポジションを上げて総合2位となり、トヨタにメキシコで初の表彰台をもたらした。

 シーズン初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・メキシコ、競技最終日はサービスパークを中心にSS19~21の3SS、計60.17kmで争われた。

 ポイントリーダーとして今大会に臨んだタナクは、前を走るエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)と2.2秒差の総合3番手で最終日に挑むと、SS19~20と連続でトップタイムを記録し、7.2秒リードで総合2番手に浮上する。

 総合首位と24.4秒差で臨んだ最終SS21ではパンクに見舞われてしまいペースを上げられず、6位に終わり逆転優勝こそならなかったものの、総合2位で3戦連続表彰台を達成した。

 また2017年からWRCに復帰参戦しているトヨタにとっては、これはラリー・メキシコ初の表彰台獲得となった。

 チームメイトのクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)は前後とギャップのある総合5番手で競技最終日に臨んだこともあり、ボーナスポイントが獲得できる最終SS21にターゲットを絞り、SS19~20ではタイヤを温存する作戦に出る。

 そのSS21では最速だったセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)にわずか0.1秒届かずステージ2位。それでも総合5位に入るとともに、貴重なボーナスポイント4点を持ち帰っている。

 競技2日目のマシントラブルで大きく出遅れたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS20を終えた時点で総合7番手につけていたが、ステージ走行中にマシンフロントにダメージを負ってしまう。

 そのためSS21に挑む前、ラトバラとコドライバーのミーカ・アンティラはサンプガードの修理を行いタイムをロス。ひとつ順位を落として総合8位でのフィニッシュとなった。

 ドライバーズランキングでは総合2位で18ポイントを獲得したタナクが65ポイントで首位をキープ。ランキング2位のオジエとは4ポイント差となっている。そのほかミークは35ポイントでランキング4位、ラトバラは14ポイントでランキング8位だ。

 各チームが投じる3台のうち、上位につけた2台の合算ポイントで争われるマニュファクチャラーズタイトルでは、総合2位と5位を獲得したトヨタが28ポイントを上積みし、86ポイントでトップを維持。78ポイントのランキング2位にシトロエン、77ポイントのランキング3位にヒュンダイが続いている。

■トミ・マキネン、大会初表彰台に安堵。「冷却系に問題は起きず、高いパフォーマンスを発揮できた」

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)


関連のニュース