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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.03.22 19:52
更新日: 2019.03.28 10:53

WRC:トヨタ、選手権首位で第4戦ツール・ド・コルスへ。「過去、もっとも苦手にしていた」とタナク

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、選手権首位で第4戦ツール・ド・コルスへ。「過去、もっとも苦手にしていた」とタナク

 2019年のWRC世界ラリー選手権に3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑んでいるTOYOTA GAZOO Racing WRT。チームが挑む第4戦は3月28~31日に地中海に浮かぶフランス・コルシカ島で争われるツール・ド・コルスだ。  

 チーム代表のトミ・マキネン指揮のもと、オット・タナク、ヤリ-マティ・ラトバラ、クリス・ミークの3名にヤリスWRCを託すトヨタ。2019年はタナクが2月の第2戦スウェーデンで優勝したほか、第1戦モンテカルロ、第3戦メキシコで表彰台を獲得して、ドライバーズランキングトップにつけている。

 またチームとしても着実にポイントを積み重ねており、マニュファクチャラーズランキングトップと、シーズン序盤3戦で好調な滑り出しをみせた。

 そんなトヨタが挑む第4戦ツール・ド・コルスは2019年シーズン初のターマック(舗装路)イベント。地中海に浮かぶ島が舞台の1戦で、狭く曲がりくねった道で競技が行われることから“1万コーナーのラリー”とも呼ばれている。

ツール・ド・コルスでは岩肌がむき出しのツイスティな道を走る(写真は2018年大会)
ツール・ド・コルスでは岩肌がむき出しのツイスティな道を走る(写真は2018年大会)

 道幅が狭いため、ステージ脇には岩壁や崖が迫り、エスケープゾーンが少ないため、わずかなミスが大きなアクシデントにつながりやすい1戦としても知られている。

 ツール・ド・コルスの歴史は古く、1956年に初開催。シリーズには創設初年度の1973年から組み込まれてきた。WRCでのフランス戦自体は一時期、本土のアルザス地方で開催されていたが、2015年からはふたたびコルシカ島に舞台が移された。

 2019年大会は、昨年からルート全体の75%が刷新されており、拠点となるサービスパークは島東北部のバスティアに置かれ、28日(木)に島南部のポルト・ヴェッキオでセレモニアルスタートを迎える。

 走行は29日(金)からスタートし、この日はセレモニアルスタートが行われたポルト・ヴェッキオを中心に6SSが行われる。この日はマシンを整備できる日中のフルサービスが設定されていないため、ドライバーはマシンに大きなダメージを負うことなく完走することが求められる。

 競技2日目の30日(土)はサービスパークのあるバスティアを中心に6SSが行われる。競技最終日の31日(日)は島西北部のカルビィ周辺で2SSが行われる。最終ステージのSS14はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。

 3日間合計のSS数は14と少ないが、距離の長いSSも多く、合計の走行距離は347.51kmに達し、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1194.06kmとなっている。

 レギュレーションにより、ポイントリーダーのタナクは1番手走者として競技初日に挑むことになるが、徐々に路面コンディションが改善していくグラベル(未舗装路)とは違い、ターマックでは出走順が早いほうが有利になりやすい。そのため、タナクにとっては競技初日が重要な1日となる。

■ポイントリーダーのタナク「過去、ツール・ド・コルスはもっとも苦手にしていたラリー」


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