3月28~31日に開催される2019年のWRC世界ラリー選手権第4戦ツール・ド・コルスに向けて、参戦するドライバーたちが意気込みを語った。
地中海に浮かぶフランス・コルシカ島を舞台に争われるツール・ド・コルスはシーズン初の本格的なターマック(舗装路)イベント。道幅が狭く曲がりくねった道を舞台に争われることから“1万コーナーのラリー”とも呼ばれる1戦だ。
大会の歴史は古く、コルシカ島は1973年から2008年までWRCフランス大会の開催地を務めてきた。2009年はWRCカレンダーから外れ、2010年にラリー・フランスが復活した際は本土のアルザス地方に開催場所が変更されたものの、2015年からふたたびコルシカ島に舞台が移されている。
2019年大会は全14SSで構成されるが、このうちの80%は昨年大会からルートが変更されているため、各ドライバーにはレッキ(事前走行)で入念なペースノート作りが求められる。道幅が狭くエスケープゾーンも少ないため、小さなミスが大きなタイムロスやリタイアにもつながりかねない点もポイントだ。
ラリーは28日(木)の現地9時(日本時間17時)ごろにシェイクダウンが行われ、その後現地19時(日本時間29日3時)にセレモニアルスタートを迎える。この日はSSでの走行は行われない。
翌29日(金)から競技が開幕。現地8時29分(日本時間16時29分)ごろにスタートするSS1を皮切りに、この日はSS6までの6SSで争われる。競技2日目となる30日(土)も、SS7~12までの6SS。このうちSS9とSS12は47.18kmのロングステージとなっている。
最終日の31日(日)はSS13~14の2SSのみ。SS13は31.85kmの長距離ステージで、最終SS14はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージとなっている。最終SSは現地12時18分(日本時間20時18分)ごろに先頭車がスタートする予定だ。
全14SSの合計距離は347.51km、リエゾン(移動区間)もあわせた総走行距離は1194.06kmとなっている。
最上位クラスを戦う4メーカーのうち、TOYOTA GAZOO Racing WRTとヒュンダイが3台体制、Mスポーツ・フォードとシトロエンは2台体制での参戦となる。
このうちヒュンダイからはフランス出身のセバスチャン・ローブが出場。同じフランス人のセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)と母国ラウンドでの新旧チャンピオン対決となる。
また下位クラスのWRC2には、勝田貴元(フォード・フィエスタR5)も出場し、シーズン初のターマック戦に挑む。