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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.05.13 13:33

WRC:トヨタ、ラリー・チリ初代王者に。マキネン「タナクとヤリスWRCのコンビは最強だった」

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、ラリー・チリ初代王者に。マキネン「タナクとヤリスWRCのコンビは最強だった」

 5月12日に行われた2019年WRC世界ラリー選手権第6戦チリの競技最終日。3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑んだTOYOTA GAZOO Racing WRTは、総合首位を走っていたオット・タナクが逃げ切り、2019年シーズン2勝目を達成するとともに、WRCラリー・チリの初代ウイナーに輝いた。

 この2019年がWRC初開催となったラリー・チリ。競技最終日の12日は、サービスパークが置かれるコンセプシオンの東側と南側のエリアを舞台にSS13~16までの4SSで争われた。

 コンセプシオン周辺は、この日も天候に恵まれたものの、ステージ周辺には早朝、霧が広がったほか、その影響で路面の一部が濡れて滑りやすいコンディションとなった。

■タナクが盤石の走りで2勝目。ミークは8位完走も1分のタイムペナルティ

 前日のSS12を終えた時点で30.3秒のマージンを築いていたタナクだったが、競技最終日は5.1秒差となっていたセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)とセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)による総合2位争いが激化。互いにペースを上げてバトルを繰り広げていたため、タナクも大きくペースを落とすことはできない状況となる。

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

 そんななか、タナクはSS13でステージ6位、SS14~15でステージ3位とペースを維持して、21.8秒リードで最終ステージのSS16へ。

 このSS16はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージに指定されていたこともあり、タナクは全力でアタック。先に走行を終えていたオジエのタイムを1.3秒上回る7分57秒3のタイムを記録して、ステージ優勝を飾るとともに、2月のラリー・スウェーデン以来となる2019年シーズン2勝目を手にした。

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 前日のSS12でドライブシャフト破損によりデイリタイアしたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はマシンの修復が叶い、競技最終日に出走。SS16ではステージ3位に入る活躍で総合11位でのフィニッシュとなった。

 競技2日目にマシンを横転させるクラッシュがあり、一部ステージをフロントウインドウなしで走りきったクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)も、SS16ではステージ5位に食い込む走り。総合8位でラリー・チリを走りきった。

 しかし、ミークには競技2日目に許可されていない場所でフロントウインドウを外す作業をしたとして、全ステージ終了後に1分のタイムペナルティ。総合10位までポジションを落とすことになった。

 ドライバーズランキングでは、優勝とパワーステージ1位で30ポイントを獲得したタナクが112ポイントでランキング2位。ランキングトップのオジエとは10ポイント差、ランキング3位のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)とは2ポイント差だ。

 マニュファクチャラーズランキングでは、タナクの優勝とミークの10位入賞で29ポイントを加算し、146ポイントでランキング2位。ランキング首位のヒュンダイは178ポイント、ランキング3位のシトロエンは143ポイントとなっている。

■苦戦が続いていたタナク「完璧な週末で逆襲できた」


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