6月2日に行われた2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガルの競技最終日。戦いを終えて各ドライバーたちからコメントが発表されている。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合1位
「表彰台の1番高い場所に立ち、とてもいい気分だった。今週末は本当に長くタフな戦いが続き、これまででもっとも苦労して手に入れた勝利だと断言できる」
「金曜日は、不利な出走順であったにも関わらず、高いパフォーマンスを発揮した。土曜日はかなり厳しい戦いを強いられたけど、今日は速さが十分あり、すべてがうまくいったよ」
「最初のステージは大量のダストで視界が非常に悪かったから、少し慎重に走ったんだ。しかし、その後はマージンをとりながらも攻め、差を大きく拡げることができた。選手権争いはかなり接戦だけど、次戦サルディニアでは、いい出走順でラリーに臨めると思う」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合7位
「今朝は再出走することができたから、トップ10に入りポイントを獲得することを目標に走った。パワーステージでは、前を走っていたクルマが道を塞ぎレッドフラッグが出たので、ベストタイムを狙えなかったんだ。しかし、総合7位に順位が上がり、貴重なポイントを獲得できたのは、特にチームにとって良かったと思う」
「昨日(競技2日目)は本当に速く、いい走りができていたから、個人的には満足できない結果だが、自分たちにスピードがあり、クルマも速かったという事実が何よりも重要だ。次のラリーでは、ポジティブに戦えると信じているから、とても楽しみだ」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3リタイア
「今朝は総合3番手の選手(ティエリー・ヌービル)との差を拡げることに成功し、いいスタートを切った。その差を保ち続けようとしたんだけど、最後から2番目のステージでスピンをして遅れてしまった」
「最終のパワーステージで得られるボーナスポイントは、自分にとってそれほど重要ではなかったから、無理をしてまで狙うつもりはなかった。しかし、右コーナー内側の草のなかに木の切り株が隠れていたのを見落とし、自分のペースノートに記していなかったことで、それに当たってタイヤが外側に開いてしまった」
「完全に自分のミスだし、それまでは非常に力強くラリーを戦えていたから、チームに申し訳なく思う。ただし、自分にとっては今までで1番、クルマのポテンシャルを引き出せたラリーだったから、気持ちを切り替え、今週末の戦いをポジティブに捉えたいと思う」