来季2017年シーズンに向けて各マニュファクチャラーが新型WRカーの開発テストを加速させている状況のなか、1999年以来のワークス復帰を表明しているトヨタのドライバーラインナップが、近々発表される見込みのようだ。
ワークスシートに座る2名のドライバーはともにフライング・フィンとなる模様で、エースはこれまでヤリスWRCの開発テストを長らく担当してきたユホ・ハンニネン。そしてセカンドには、2014年ERCヨーロッパ・ラリー選手権王者のホープ、エサピッカ・ラッピが起用されるという。
シーズン開幕当初は2台体制でのエントリーとなるが、第4戦以降は3台目のエントリーも視野に入れており、その際のドライバー候補には意外な名前が浮上している。
その3人めのドライバー候補もフィンランド出身。現在若干15歳の新鋭、カリ・ロバンペッラだ。そのファーストネームが示すとおり、彼は元WRCでプジョーやミツビシのワークスドライバーとして活躍したハリ・ロバンペッラの息子でもあり、わずか8歳にして動画サイト上に公開された映像により”密かなスター”として注目を浴びた経験の持ち主でもある(次頁参照)。
カリは最近になって、トヨタWRCチームの陣頭指揮を執るトミ・マキネンの招集を受け、ヤリスWRCのテストドライブを経験。その前週にはERCのラリー・リエパヤに参戦し、敢闘賞に相当する『コリン・マクレー・フラットアウト・トロフィー賞』を受賞している。
もちろん年齢的にERCでは賞典外となり、同イベントで併催されたラトビアの国内選手権枠でのエントリーだったが、そのスペシャルステージではERCウィナーに匹敵するスピードとタイムをマークするなど、才能を遺憾なく発揮してみせた。
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